gSyncitの使い方(4)

全般設定

インストールが完了したら gSyncitの全般設定 をしましょう。

全般設定では同期時間や間隔、プロキシ設定、トラブルシューティングツールなど、gSyncitがOutlookとクラウドサービスを同期させる際に共通して適用される設定をおこないます。

アプリケーションの全般設定画面を開く

設定画面は、次の2つの方法で開くことができます。

Outlookにアドインされたリボンメニューから開く方法

gSyncitのリボンは、2つのセクションに分かれています。それぞれの役割は以下のとおりです。

  • gSyncitセクション
    「Sync」を押すと、設定画面のApplication Settings→sync options で指定した項目の全てを手動で同期します。 「Settings」を押すと、設定画面を開きます。
  • Sync Actionsセクション
    カレンダー、連絡先、TODO、メモを個別に同期実行します。
デスクトップのタスクバーから設定画面を開く方法

デスクトップのタスクバーのアイコンを右クリックして「Settings」をクリックします。

同期時間・間隔等の設定をする (Sync Options)

「Sync Options」では、主に自動で同期させる項目と同期時間・間隔等の設定を行います。詳細は以下の通りです。

Sync Options

  • Display the sync status dialog while synchronizing.
    同期中に同期ステータスダイアログを表示します。※わりと鬱陶しいので,私はオフにしています。

  • Minimize sync status dialog while synchronizing.
    同期中に同期ステータスダイアログを最小化します。

  • Automatically run gSyncit when I log into Windows.
    Windowsへのログイン時に自動的にgSyncitを実行します。※オンを推奨します。タスクバーに常駐しOutlookを起動しなくてもバックグラウンドで同期します。

  • Enable automatic synchronization
    自動同期を有効化します。※自動で同期されたくない場合はオフにします。

  • Synchronize:
    予定表,連絡先,メモ,TODOのうち自動で同期させたいものにチェックを入れます。例えば連絡先だけは手動で同期したい場合は「Contacts」のチェックを外します。

  • Synchronize every:
    同期実行を行う時間帯と実施時間中に何分おきに同期を行うかを指定します。※私は20分おき 0:00から23:59:59までとしています。

  • Synchronize when Outlook starts
    Outlook立ち上げと同時に自動同期を実行します。※私はオンにしています。

  • Synchronize when Outlook exits
    Outlook終了時に自動同期を実行します。※同期項目が多いと多少終了動作がもたつくので私はオフにしています。

  • Sync Process Priority:
    「high」「normal」「low」の3つから選択します。※他の作業に影響が無ければ 初期値の「normal」で良いと思います。

Default Calendar Feed Sync Options(Googleカレンダーとの標準同期設定)

Sync Range:

同期範囲(期間)を指定します。

  • All Appointments
    全ての予定を同期します。※何が何でも全て同期したい方はこちらを選択。初回同期に時間がかかります。
  • Fixed Date Range
    具体的な日付の範囲で同期します。※個人的には,「Calendar Sync」の「Categories」タブで個別の予定表を同期させればよいような..
  • Day Range(初期設定)
    今日を起点として,過去及び将来の同期範囲を指定します。※私はこれです。
  • Sync From:
    上記で「Day Range」を選択した場合に表示されます。今日を起点として,何日前までの予定を同期させるかを指定します。

  • Sync To:
    上記で「Day Range」を選択した場合に表示されます。今日を起点として,何日後までの予定を同期させるかを指定します。

  • Allow previously synced events outside of this day range to be deleted.
    上記で「Day Range」を選択した場合に表示されます。指定した範囲外の同期イベントの削除を許可します。(機械訳) ※なんか怖いので私はオフにしています。

プロクシ接続の設定 (Connection)

「Connection」では、gSyncitでプロクシ接続を行う場合の設定を行います。(ほとんどの場合、初期設定を変更する必要はありません。)

  • Do not use any proxy settings.
    任意のプロキシ設定を使用しません。

  • Automatically detect proxy settings.
    初期設定。プロキシ設定を自動的に検出します。※通常はこれで問題ありません。

  • Use custom proxy server settings.
    カスタムプロキシサーバーの設定を使用します。

  • Verify proxy connection settings at startup (disables proxy settings if proxy not available).
    起動時にプロキシ接続の設定を確認します。(無効なプロキシ設定プロキシの場合は利用しません)。

基本的な挙動の設定 (General)

同期の際のgSyncitの基本的な挙動を設定します。

General Settings

  • Use gzip compression(speedsup communication with Google).
    初期値:オン。

    gzip圧縮を使用する(Googleとの通信を高速化します)。※このオプションはGoogleサーバーとの通信時にgzip圧縮を使用し、Googleサービスとの送受信データ量を減らすことができます。

  • Allow useing connection keep-alive for more efficient communications.
    初期値:オン。

    より効率的な通信のために接続が有効であるかを確認する通信を許可します。

  • Assist Outlook exit/shutdown process to prevent it from running in the background.
    初期値:オフ。

    Outlookの終了時にバックグランドの同期実行を防止して終了動作をスムーズにします。

  • Automatically close error dialog during the sync after specified time in seconds:
    初期値:オフ。

    同期中のエラーダイアログを指定の秒数後に自動的に閉じます。使用する場合は秒数を指定します。

  • Allow unsafe http response headers.
    初期値:オフ。

    安全でないHTTPレスポンスヘッダーを許可します。

Google Service Settings

  • Request retry count:
    再試行する回数を指定します。(初期値5)

  • Request timeout (seconds):
    タイムアウトする秒数を指定します。(初期値120秒)

Diagnostics & Maintenance

  • Automatically install product updates.
    初期値:オフ。

    自動的に製品の更新プログラムをインストールします。

  • Automatically check for product updates.
    初期値:オン。

    製品のアップデートを自動的にチェックします。

  • Automatically check for beta product updates.
    初期値:オフ。

    ベータ製品(ベータ版)のアップデートを自動的にチェックします。

  • Enable diagnostic logging (restart required).
    初期値:オン。

    診断ログをを有効にします (再起動が必要) 。使用する場合はログファイルの最大サイズを指定します。(初期値10M)

ライセンスの購入と登録 (Register)

ライセンスの購入と登録については、以下のページを参照してください。

同期履歴の初期化を行う (Repair)

gSyncitの全ての同期履歴を削除して再設定することができます。

個別のアイテムやサービスについて同期履歴を削除するために、カレンダー、連絡先、メモ、TOODの各同期設定画面にも同様にRepairタブがありますが、ここでは全ての同期履歴を一括して削除することができます。

例えば同期を初期化してやり直すためにGoogle側のアイテムを全削除した場合などは、同期履歴をリセットしないと単純にアイテムの削除をしたとみなされて、同期実行の際にGoogle側に残してあるアイテムまで削除されて泣くはめになるので、忘れないように実行しましょう。

初期化の方法は簡単です。まず同期履歴を初期化したい項目(カレンダー,連絡先,メモ,TOOD)をプルダウンメニューから選択し「Reset Sync History」ボタンを押すだけです。全ての同棋歴を初期化したい場合は、プルダウンメニューの「All Mappings」を選択します。

  • Click the ‘Reset Sync History’ button below to recalibrate the internal sync table that links Google items with Outlook items.
    「Reset Sync History」ボタンをおすと、GoogleとOutlookの内部同期テーブルがリセット(再調整)されます。

  • If you find that gSyncit is not synchronizing entries or notice any problems with items failing to sync then try performing a reset.
    gSyncitが同期しない、同期失敗により問題が発生する場合はこのリセットを実行してください。

  • It’s also recommended to reset synctables if you delete all items from either Google or Outlook sources as mean to perform a clean sync. Failing to do so may result in items being unexpectedly deleted form either sources.
    クリーンな同期を実行するため、GoogleもしくはOutlookのアイテムを全て削除した場合は、同期テーブルをリセットすることを推奨します。リセットをしないとGoogleもしくはOutlookのいずれかのアイテムが予期せず削除されることがあります。

アップデートやログファイルの参照をおこなう (About)

gSyncitのソフトウェア更新とログファイルの参照をおこなうことができます。 この画面では、現在使用しているgSyncitのバージョン情報、開発者サイトへのリンク、利用規約の他3つの機能が提供されています。

Check for Updates

特に解説するほどのことは無いと思いますが、「Check for Updates」をクリックすると直ちにソフトウェア更新をチェックします。

新しいバージョンが公開されていれば、下のような画面がでますので、更新を実行する場合は「はい」をクリックします。

「はい」をクリックすると、最新版のダウンロードページがお使いのブラウザで表示されます。「32bit,64bit」のどちらをダウンロードするかについては、最初にダウンロードした時と同じようにお使いの環境にあったものを選択します(たいていの人は32Bitで大丈夫だと思います)。

あとは、ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってソフトウェアの更新を行います。

この機能は手動で更新を確認する場合に使用します。Generalの画面(基本的な共同の設定画面)→「Diagnostics & Maintenance」→「Automatically check for product updates」のオプションを「オン」にしてある場合は,適宜のタイミングで自動チェックが行われてアナウンスがされますので,特に意識する必要はありません。

Open Log File

同期履歴(ログ)を表示します

Clear Log File

ログを消去します。