Polar A360 レビュー バッテリー長め&防水仕様の活動量計

ダイエットに欠かせない運動を効果的にかつ継続して行うには、運動中の心拍数のチェックや、どんな運動をどれだけしたかを記録しながら目標を管理することが大切です。

心拍数の計測だけとか、活動量の記録をするだけの製品は、それこそ沢山ありますが、Polar(ポラール)のA360はコンパクトでシンプルなデザインながら両方の機能を併せ持ち、かつ水泳もOKの防水仕様。24時間つけっぱなしにできるナイスなアイテムでした。

パッケージ・同梱品

パッケージ前面
パッケージ裏面
付属品はこの中
本体、USBケーブル、スタートガイドなど
スタートガイドは日本語もあり
メーカー保証は2年間

パッケージの大きさの割には、中身がぎっしり詰まっているわけではなく、本体、USBケーブル、スタートガイド(英語・日本語・ドイツ語・中国語)、交換バンドの案内、取扱注意書きが入っていました。本体のディスプレイ部分には、保護兼ダミーのシールが貼られています。

本体

リストバンドはコの字
美錠(バックル部分)と反対側に「つく棒(穴に差込む部品)」がついている
「つく棒」を穴に押し込んで留める
裏面に心拍センサーとUSB端子
端子の規格はmicroUSB
オレンジ部分は防水パッキン

本体はユニットとリストバンドで構成されており、ユニットとリストバンドが一体に見えるシンプルでスマートなデザイン。24時間つけっぱなしでも負担を感じないほど軽量です。

なお、リストバンドはマットな質感でサラリとした肌触りと適度な柔軟性があります。またサイズ・色は別売のリストバンドを購入することで後から変更することができます。 A360のリストバンドは、手首に密着するように一般的な時計と異なる構造をしているのかもしれませんが、「さっと」装着するには多少の慣れが必要です。

Polar A360 装着時のかぶれ防止

シリコン素材のようなリストバンドはさらっとした肌触りで着け心地は良いです。ただ、バンドを留めるための2つの突起状のパーツが長時間肌に密着すると、人によっては肌がかぶれるので、遊革(6時側のあまり部分をとめるスライドする輪っか状のもの)を、突起状のパーツに重なるように装着することが「かぶれ」を防ぐコツです。

A360 本体操作画面(動画)

百聞は一見に如かず、実際に操作している動画をどうぞ。

屋外での視認性

写真にはディスプレイ表面の光が写りこんでしまっていますが、屋外での視認性は良く、問題ありません。

バッテリーの持ち

カタログスペックでは、最長2週間持続 (1日1時間のトレーニングを含む、毎日24時間の活動量を記録した場合 (スマート通知の利用なし))となっていますが、24時間装着して1日2時間ぐらいのトレーニングに使用した場合、だいたい1週間ぐらいのようです。

USBで同期するのであれば、同期と一緒に充電出来るので、ほとんどバッテリーについて心配する必要はありません。

ディスプレイの点灯・消灯については、バッテリーの持続時間を延ばすために、ディスプレイは常時点灯ではなく、ボタンを押すか、時計を見るために腕を持ち上げた時に、加速度センサーが働いて「ふわっ」と画面が表示されます。

この加速度センサーはランニングなどの際の腕の振りでは反応しない様に調整されているようです。逆に「時計」機能に重きを置いていて、頻繁に時間を「チラ見」で確認する方には、この画面消灯機能が気になってしまうかもしれません。

ちなみに、完全消灯までの時間は無操作時点から約5秒ほど。また心拍数を計測していない時は心拍センサーの緑のLEDも消灯するようになっています。

時計のデザインは切り替え可能

体を動かすタイミングを教えてくれる

振動とメッセージでお知らせ

その日の運動量の目標を達成している場合でも、長時間体を動かしていないと、バイブレーションと画面表示で、体を動かすように促してくれます。

ダラダラしていると脂肪がつきやすいものですが、A360から催促されたら、5~10分程度の運動をすることにすれば、太るのを予防してスリムな体を維持しやすくなります。

初期設定と同期

初期設定やウェブサービス「Polar Flow」との同期設定は、PCまたはスマホアプリで行うことができますが、最新のファームウェアにアップデートするにはPC接続の方が早いので、まずはPCで接続する方が良さそうです。

古いスマホやタブレットの場合 スマホアプリとのBluetooth接続は要注意

A360とスマホアプリと接続する場合はBluetoothを使います。このスマホアプリがやや「くせもの」でOSのバージョン(iOS7以降およびAndroid 4.3以降)や機種を結構選ぶのかもしれません。

私のスマホはGalaxy S3で、他にiPad2、Lenovo Yoga Tablet8を持っていますが、GalaxyS3はOSのバージョンが古くてアプリがインストールできず、iPad2、Yoga Tablet8はPolarの動作確認機種に入っていないせいか、Bluetoothでの接続は出来ませんでした。

ただし、アプリさえインストールできれば、PCでPolar Flowと同期した情報がアプリに同期されるので、蓄積した情報をモバイルデバイスで見ることは可能です。

Polar Flowでもっと楽しく

A360本体では当日のアクティビティデータは確認できますが、前日以前のデータはPolar Flowにデータを同期して Webまたはアプリで確認します。

Polar Flow でできることはたくさんありますが、同期するだけですべての活動情報が蓄積されるので、後から見直すことはもちろん、日記風に使ったり、トレーニング仲間と情報を共有したりと、使ってみるととても楽しいです。

またPolar Flowでは、本体の詳細設定(例えば本体でトレーニングメニューの追加)、記録されたデータの修正や削除も行います。

アクティビティグラフなどの各種情報のほか、睡眠時間と質も確認できる
各トレーニングの詳細な記録情報も一目瞭然

アプリ版Polar Flowは以下からどうぞ

使ってみた感想

私にとっては初めての活動量計&心拍計でしたが、質感・性能・機能ともに満足できるものでした。一点残念なのは、私のスマホが古すぎてスマホアプリ版のPolar Flowが使えない点ですが、それはいずれスマホを買い替えた時の楽しみとして とっておきたいと思います。

なにより、スポーツクラブでの運動や、外でのランニング時のデータがとれたり、脂肪燃焼に最適な心拍数をチェックしながら運動ができることが、とても新鮮で楽しく、ダイエットする上でのモチベーションを維持するのにとても役立ちそうです。というより、既に役立っています。