EVO Collaboratorの使い方(11)

裏技・プロキシ設定ほか

ここではEVO Collaborator for Outlook(以下「ECO」)を利用する際の「小技」について紹介しています。通常の利用において必要はありませんが、特定のPC環境下等での利用したい時など必要に応じて参考にして下さい。

詳しい設定方法やサポートが必要な場合は、日本版公式サイトの問い合わせフォームから日本語で質問することができます。ただし返信は英語です。

Proxy環境下でログインIDとパスワードが必要な場合の設定

Proxy環境下でログインIDとパスワードが必要な場合は、以下の設定でECOによる同期通信が可能になります。

Outlookは終了させておきます。
Internet Explorer等 のプロキシサーバー設定でProxyサーバーのアドレスやポート番号等を設定します。

マイドキュメントフォルダ→Evo Collaborator Outlookフォルダ内にある「ProxySettings.ini」ファイルを開き、UsernameとPasswordの各行に必要な情報を入力します。

「=」イコール記号の後ろにProxyサーバー経由でインターネットに接続するためのIDとパスワードをそれぞれ入力します。

入力したら「ProxySettings.ini」ファイルを上書き保存して閉じます。
Outlookを再起動します。

同期情報格納フォルダの変更

ECOでは初期設定で同期データをマイドキュメント内のEvo Collaborator Outlookフォルダに格納しており、一定のディスクスペースを消費しています。

企業や組織内でユーザーごとのマイドキュメントのサイズが制限されている環境下では、同期データをマイドキュメント以外の場所に移したい場合があります。

ファイルの格納場所の変更手順は以下のとおりです。

Outlookは終了させておきます。
ECOの同期データを保存したいフォルダをあらかじめ作成しておきます。フォルダ名は任意のもので構いませんが、半角英語にしておいた方が無難でしょう。
作成例
C:\ECO-data
※バックスラッシュ部分は¥記号で記述します。
マイドキュメント内のEvo Collaborator Outlookフォルダを開きます。
「folderSettings.ini」ファイルをテキストエディタ(Windows標準のメモ帳「notepad.exe」など)で開き、「上記2」のフォルダの場所を入力してファイルを保存ます。
編集例
CustomDocumentBase=C:\ECO-data
※バックスラッシュ部分は¥記号で記述します。
マイドキュメント内のEvo Collaborator Outlookフォルダを丸ごと、「上記2」で作成したフォルダにコピーします。
マイドキュメント内のEvo Collaborator Outlookフォルダ(=コピー元のフォルダ)の中にある以下のファイル以外を削除します。
  • ProxySettings.ini
  • FolderSettings.ini
  • EvoCollaboratorOutlookSettings.pst(ある場合のみ)
Outlookを再起動します。

作業後の各フォルダのイメージは以下のとおり。最終的には2つのフォルダが併存することになります。

デフォルト(マイドキュメント内)のEvo Collaborator Outlookフォルダ。上記3種類のファイル以外を削除。

デフォルトのEvo Collaborator Outlookフォルダ内に残してある3種類のファイルは、移動先のフォルダ(上記2で作成したフォルダ)から削除しても問題ありません。

Google(Gmail)のPush通知音をカスタマイズする

Google(Gmail)のPush通知音は、デフォルトではOutlookの着信通知音になっていますが、Cドライブの「ユーザー\documents\evo collaborator outlook」内に「notification.wav」という名前で「WAVE」形式のサウンドファイルを設置することで任意の通知音に変更することが出来ます。

ECOのGmailプッシュ通知とOutlook標準の受信通知の違い

Outlookでは新着メールを受信した際に通知音を鳴らすことが出来ますが、これは実際に新着メールをOutlook側の受信トレイにダウンロードした際に通知音が鳴るものです。(フェッチ方式)

ECOによる新着通知機能はプッシュ方式なので、実際にOutlookにメールデータをダウンロードする前に すなわちGmailサーバー(クラウド)側での受信トレイに新着があった時点でOutlookに受信通知を行います。

Outlook側で作成した予定をGoogleカレンダー側に常に一般公開設定で同期させる方法

Outlook側で作成した予定アイテムを同期させると、Googleカレンダー側に同期される予定の公開設定はカレンダーのデフォルト値になります。

仕事などでOutlookを使っている方でOutlook側で作成する予定を常に一般公開で同期させるには次の2つの方法があります。

➀ Googleカレンダー自体のデフォルト値を一般公開にする方法

この方法で非公開にしたい予定を作成する時は、Outlookの予定作成画面でその都度「非公開」ボタンを押し下げる必要があります。

➁ ECOのパラメーターを編集する方法

Outlookを終了させたうえで、
C:Users /Documents/Evo Collaborator Outlook/FolderSettings.ini をメモ帳などのテキストエディタで開き、以下の一行を書き加えて上書き保存します。

NonPrivateGoogleCalendarVisibility=PUBLIC

これにより同期させるGoogleカレンダーの公開設定のデフォルト値が非公開(非共有)になっていてもOutlook側で作成した予定は「一般公開」としてGoogleカレンダー側に同期されます。

  • .iniファイルを編集する際、既に一行目に「CustomDocumentBase=」が存在していますが、2行目に追記してください。
  • 常に一般公開にする設定をやめる場合は、追記した「NonPrivateGoogleCalendarVisibility=」の一行を削除します。
  • 使い道は良くわかりませんが「NonPrivateGoogleCalendarVisibility=DEFAULT」と記述することで、常にGoogleカレンダーのデフォルト値で同期することもできます。

Outlook側で作成・編集した予定はすべて「一般公開」で同期されるので注意してください。

こちらの方法で非公開にしたい予定を作成する際は、Outlookの予定作成画面でその都度「非公開」ボタンを押し下げる必要があります。本格的に運用する前にダミーの予定等でテストすることをおすすめします。