Microsoft Groove ミュージック を日本から使う


2015年8月3日 投稿

Microsoft Groove とは

Windows10のリリースに伴って、Google Play MusicのMicrosoft版ともいえる、 Microsoft Groove ミュージック (以下「Groove」)のサービスが開始されました。とはいえ、もともと「Xbox Music」と言う名称で、2012年(日本では2013年)から提供されていたサービスのようですが、Xbox を持っていない人には馴染みが薄い存在だったのではないでしょうか。

サービス内容としては、Music Storeから楽曲をダウンロード(購入)したり、定額制の配信サービス、クラウド(Onedrive)上に保存した音楽のストリーミング再生など、Google Play Musicと同様となっていますが、残念ながらクラウド上に保存した音楽のストリーミング再生については、2015.8.3現在、日本では提供されていないようです。※もっとも、今後提供される可能性はあります。

 

Onedrive上の音楽ストリーミングサービスを日本から使うには

個人的にはMicrosoft謹製のGrooveアプリ(AndroidやiOS)を使って、外出先からOnedrive上の音楽を聴くことが出来るようになるかどうかに関心があったので、Google Play Musicの特集記事同様に検証してみました。

利用に当たっては、お住まいの地域の法令等に従って 正しく利用しましょう。
本記事に基づく、ソフトウェア、サービス、経由するサーバー、カード情報の使用等により生じる、いかなる損害も当方では責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

基本的なステップは大きく分けて5つです。いまのところ利用開始に際してクレジットカード認証等は無く、Google Play Musicの利用開始手続よりも遙かに簡単な印象を受けました。

  1. VPN経由でアメリカのGrooveにアクセスする
  2. 米国のMicrosoftアカウントをつくる
  3. Onedriveに音楽ファイルをアップロードする
  4. Microsoft謹製のGrooveアプリを入手する
  5. Grooveアプリをセットアップする

Step① VPN経由でアメリカのGrooveにアクセスする

HotspotShieldなどのVPNソフトを使用して、アメリカのVPN経由でGrooveのサイトにアクセスします。

ブラウザのキャッシュをクリアする必要が無い、IEのInprivateブラウズモードでアクセスするのがおすすめ。
HotspotShieldの導入方法は、Google Play Musicの特集記事内の「STEP1 Hotspot Shield でVPN接続する」で説明していますので参照して下さい。

① 米国のVPN経由でGrooveにアクセスしたところ。画面上に定額制の「Groove Music Pass」や「Onedrive上の音楽」といったメニューがある。

こちらは通常の画面。ストアで購入した音楽を聴くことしか出来ない模様。

 

② 画面上から「Onedrive上の音楽」に切替え、「WebPlayerを開く」をクリック

③ GrooveのWebPlayer画面に切り替る。この時点では1曲30秒程度の最新音楽の試聴しか出来ない。続いて、サイドメニューの「コレクション」をクリック。

 

④ ポップアップ画面の左下、「Microsoftアカウントを作成する」をクリック

ちなみに④で既存(日本)のMicrosoftアカウントでサインインすると、Onedrive上の音楽を利用できない。

 

Step② 米国のMicrosoftアカウントをつくる

米国のMicrosoftアカウントといっても、おそらくMicrosoftアカウントに登録されている「課金プロファイル」で設定された「課金国」で利用の可否判定を行っているようです。しかし、メインのMicrosoftアカウントの課金国を変更するのは、「公式ヘルプ」>「課金情報の管理」>「課金国または地域の変更」 の箇所を見る限り、一定のリスクがありそうです。
そこで、Groove用に米国のMicrosoftアカウントを新規作成します。アカウントの作成手順は各国共通フォーマットでブラウザの表示が日本語でも問題ありません。登録フォーム記入時の注意点は以下のとおり。

  1. ユーザー名(メアド)に既存のマイクロソフトアカウント(HotmailやOutlook.com/jp等)を入力しない。
    既存のマイクロソフトアカウントで使用しているメアドを入力した場合、新規作成にならないため。Groove専用のアカウント作成と言うことであれば、gmailなどでもOKです。この画面から新規にOutlook.comのメアドを取得しても良いかもしれませんが、管理するメールアドレスが増えてしまうので、個人的にはおすすめしません。
  2. 「国/地域」を米国にする
    ここが大事
  3. 「性別」や「電話番号」は不要
    関係ないと思いますが、念のため電話番号の国コードは米国にしておきました。

① フォームの入力例。一番最後の「Microsoftのキャンペーンに関するメールを受け取る」はチェックを入れておいても良いかもしれない(理由は後述)。

② 全て記入したら、最後に「アカウントの作成」をクリック。

 

ちょっとセコイですが、既存のMicrosoftアカウントでOnedriveを使っている場合は、既存のアカウントの設定画面から、上記で新規作成したMicrosoftアカウント宛てに招待メールを送信すると、0.5GBの追加容量をもらうことが出来ます。その場合、招待メールを受信する側で、「Microsoftのキャンペーンに関するメールを受け取る」にチェックを入れておく必要があります。

Onedriveの設定画面から招待できる。

届いたメールの「Onedriveにサインイン」を右クリックしてリンク先のURLをコピーし、先程作成したMicrosoftアカウントでログインしているブラウザ(この記事の例では、IEのInprivateブラウズモードの新しいタブ)で開く。

招待メールのリンクをクリックする前に、新しいMicrosoftアカウントでOnedriveにアクセスしてしまうと、追加用量をもらうことは出来ません。

 

③ ②で「アカウントの作成」ボタンをクリックすると、ユーザー名のメアド宛てに認証メールが送信されるので、メールをチェックする。

④ 届いたメールの「○○の確認」を右クリックしてリンク先のURLをコピーし、先程作成したMicrosoftアカウントでログインしているブラウザ(この記事の例では、IEのInprivateブラウズモードの新しいタブ)で開く。

 

⑤ メール認証が完了したら、「OK」をクリック。

⑥ Grooveのコレクション画面に切り替わり、「MP3をOnedriveに追加する」のリンクが表示された。

 

Step③ Onedriveに音楽ファイルをアップロードして聴いてみる

Step②の⑤で、「MP3をOnedriveに追加する」をクリックすると、別ウィンドウでOnedriveが開き、音楽ファイルをアップロードすることが出来ます。Onedriveの使い方についてはここでは説明しませんが、一応ブラウザにドラッグアンドドロップで追加する方法と、Grooveでの再生方法を画像で載せておきます。

① OnedriveのMusicフォルダが開いたら、画面の指示に従ってファイルをドラッグアンドドロップして追加。

② Onedriveに音楽ファイルがアップロードされた。

 

③ ファイルを追加後、Grooveに切り替えると、追加した音楽ファイルがGrooveで認識されている。※音楽ファイルによっては、自動でアルバムアートが適用される。

④ ジャケットにカーソルを合わせて再生ボタンをクリック

 

⑤ 再生が開始されるとともに、画面下に再生コントロールが表示される。

 

今回の検証では、ここまでやってからVPNを切断しましたが、実際にはStep②まで完了したらVPNを切断しても問題ないと思います。一度サービスが有効化されると以後はVPN接続なしでもGrooveを利用できるようです。

 

Step④ Grooveアプリを入手する

Grooveではラジオサービスは有料なので、Google Play Musicに比べてPCでGrooveを利用する機会は少ないかもしれません。やはり、スマホアプリでストリーミング再生させたいところです。

しかし残念ながら、2015.8.3現在、日本のGoogle PlayストアからGrooveのアプリをダウンロードすることが出来ない(※端末に対応していないと表示される)ので、Microsoft謹製のGrooveアプリでOnedrive上の音楽を聴くには、別途Grooveのapkファイルを入手する必要があります。

apkファイルの入手方法として、APK Downloaderのウェブサイトから、Google Play 上のGrooveのURLを入力してダウンロードする方法がありますが、今回試したところ、Grooveの古いバージョンである、XboxMusicしかダウンロード出来なかったので、APK MirrorというサイトからGrooveのアプリを入手して検証しました。

公式のGoogle Play以外で配布されているAPKファイル(アプリ)の利用については、種々のリスクも含めて自己責任となりますので、充分にご注意下さい。

APK Mirrorにアクセスしたら、検索窓に「groove」と入力して検索。

② 検索結果から、Grooveのダウンロードボタン(アイコン) をクリック

 

③ アプリ詳細画面に切り替わったら「Download」ボタンをクリックすると、apkファイルがダウンロードされる。

③で「Download」ボタンの下にある「 Safe to install」をクリックすると、「このAPKファイルは安全だよ」みたいな説明が出る。

 
入手したアプリのインストール方法は、Googleで検索して見て下さい。

Step⑤ Grooveアプリをセットアップする

① Grooveアプリの初回起動画面。「Sign in」をタップ

② Step②で新規作成したMicrosoftアカウントでサインイン

 

Microsoftアカウントに2段階認証を設定している場合はアプリの認証画面が表示される場合がある。

③ サインインに成功するとGrooveのスプラッシュロゴが一瞬表示される。

 

④ 定額制のMusicPassのお試しをするか聞いてくるので、「Cancel」をタップ

⑤ Grooveのメイン画面。左上の をタップしてサイドメニューを表示する。

 

⑥ サイドメニューから「Collecton」をタップ

⑦ 先程Onedrive上に保存した音楽が無事にCollectonに表示されているのが確認できた。

 

総評

Microsoft GrooveはGoogle Play Musicよりも日本から利用するための手続が簡単で、クラウド上の音楽を聴く機能としては充分実用性がありそうです。再生もスムーズで、特に問題はありませんでした。

他の類似サービスと一線を画するGrooveの優位性は、なんといってもOnedriveと連携(同期)できる点です。PC上のOnedriveでライブラリを直接編集できるので、iTunesフォルダと連携させたり、タグ情報の一括編集もPCソフトを使って快適に行うこともできるのです。

iTunesフォルダとOnedriveを連携させる方法については、「iTunes等のMusicフォルダとGoogleドライブを同期させれば更に便利に!」の記事を参考にしてみて下さい(※記事のテスト環境はWindows7)。

しかし、Androidアプリの出来(UI)については、良い意味でシンプル、悪く言えば、まだ荒削りな感じです。無料版のOnedrive(15GB)では、保存できる楽曲数はそれほど多くありません(※Google Play Musicは5万曲)。そして、無料のラジオステーションもありません。

Groove独自の優位性に加えて、先行するGoogle Play Musicや Apple Music の使い勝手にどれだけ迫れるか、Grooveの今後が楽しみです。