W3 Total Cache 設定ガイド (Extensions編)

W3 Total Cache(以下 W3TC)のExtensionsメニューでは、特定のサービスまたはプラグインなどを使用している場合に、W3TCの機能と連携させたり、互換性を持たせるための各種拡張機の有効・無効を切り替えます。またこれらの拡張機能に関する詳細設定画面にアクセスすることができます。

本記事投稿日現在では、9種類の拡張機能が利用可能です。

基本操作

W3TC Extention セクション

Extentions(エクステンション)メニューを開くと、WordPressのインストール済みプラグイン画面のような見た目で、拡張機能が一覧表示されています。

有効化されている拡張機能は左側に青いラインが表示され、緑色のボタンのあるものは W3TC Proでのみ利用可能なものとなっています。

WordPressのインストール済みプラグイン画面とほぼ同じなので、操作に迷うことはないと思いますが、各エクステンションの名前の下にある 有効化|設定|停止 のそれぞれのリンクをクリックして 有効・無効を切り替えたり、詳細設定画面を開いたりすることができます。

AMP

運営しているWebサイトがAMP(Accelerated Mobile Pages)に対応していて、正規のURLとAMPバージョン用のURLがある場合に、このエクステンションを有効にすることで、同一ページでAMPバージョンのページキャッシュも生成できるようになります

AMPエクステンションの設定

W3TC Extention AMP

AMPエクステンションの詳細設定画面はシンプルで、項目は2つだけです。

AMP URL Type$

ご自身のサイトのAMP用URLの形式を選択します。この形式はAMP用プラグインや対応テーマによって異なりますが、以下のいずれかの形式になっているはずです。

https://my-domain.com/sample-page/amp/
https://my-domain.com/sample-page/?amp

AMPページ用のURLが1行目のような形式なら Tag を、2行目のような形式なら query string を選択します。

AMP URL Postfix$

ご自身のサイトのAMP用URLに使われている文字列を指定します。例えば、

https://my-domain.com/sample-page/amp/
https://my-domain.com/sample-page/?amp

であれば、末尾の amp と書かれている部分がそうです。

ほとんどの場合は初期値の amp で問題ないはずですが、お使いのプラグインやテーマが別の文字列を使用している場合はその文字列を入力してください。

Cloudflare

このエクステンションを有効にすると、CDNのCloudflareを利用している場合に、本来CloudflareのWebサイトにログインしておこなう設定やキャッシュのパージ(削除)を WordPress側から操作することができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

Cloudflareエクステンションの設定

Google FeedBurner

Google FeedBurnerを利用している場合にこのエクステンションを有効にすると、記事を更新した際に自動的にFeedBurnerに対して Ping を送信してくれます。

Google FeedBurnerエクステンションの設定

W3TC Extention Google FeedBurner

Google FeedBurnerエクステンションの詳細設定画面では、Additional URLs の欄に、デフォルトのサイトフィードがある場所(通常はWebサイトのトップページURL)以外にPingを送信したいフィードのURLを入力します。複数ある場合は改行して入力します。

FeedBurner は、ブログが配信するフィードを収集し、読みやすく整形して代理配信(Proxy)するサービス。フィードに関する分析機能なども提供しています。

Fragment Cache

W3TC Pro(有料サブスクリプション)で利用可能な 機能のひとつである Fragment Cache(フラグメントキャッシュ=部分キャッシュ)を使用する場合にこのエクステンションをONにすると、Fragment Cache 専用の設定メニューがW3TCで利用できるようになります。初期値ではONになっていますが、W3TCの無料版を利用している場合はOFFにして構いません

フラグメントキャッシュの仕組みについては、以下の関連項目を参照してください。

Genesis Framework by StudioPress

世界的に有名なWordPressのテーマのひとつである Genesis Framework を利用している場合に、上の Fragment Cache を有効にする際に併用するエクステンションです。他のテーマでフラグメントキャッシュを機能させるために必要となる様々な設定や技術的な作業が不要になるようです。

なお、Genesis Framework とW3TCのフラグメントキャッシュの組み合わせでは、パフォーマンスが30〜60%向上するとされています。

New Relic

New Relic(ウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションのリアルタイム監視をおこなうサービス ※1)を利用している場合に、W3TCとNew Relicが連携して、W3TCのダッシュボードでパフォーマンスをモニターするウィジェットを利用できます。ただし、技術者向けの機能となるので個人のWebサイトでは必要ありません

New Relicエクステンションの設定

なお、エクステンションを有効にすると、管理画面左のW3TCのメニューに Monitoringメニューが追加されるとともに、General Settingsメニューに Monitoringセクションが追加されます。Monitoringメニューではパフォーマンス監視とウィジェットの動作設定を、General Settingsメニューでは、New Relicのデータを利用するためのAPIキーを設定します。

  • 有料版(Pro)と無料版(Free Lite)があるようです。エクステンションを有効にした後、General Settingsメニューの Monitoringセクション に無料版へのサインアップページのリンクが表示されます。

  • 以前、このエクステンションは初期値でONになっていましたが、W3TC Pro に独自のパフォーマンスモニター機能(Statisticsメニュー)が実装されたことに伴い、初期値はOFFに変更されました。

  • New Relic の利用に興味のある方は以下のサイトが参考になるかもしれません(但し古い記事で恐らく宣伝を目的としたもの)。

Swarmify

Swarmifyは、Webサイトに埋め込まれた動画を 超高速で配信し、かつYoutubeのように余分な広告や関連動画などを表示しない 動画専用のホスティングサービス(有料)で、W3TCのSwarmifyエクステンションを有効にすると WordPressに埋め込まれた<video>タグやJW Playerの動画埋め込みScriptを Swarmify向けに自動で最適化(既存の埋め込み動画を変換 -> Swarmifyの高速CDNにホスト -> 専用のSmartVideo Playerで快適再生)してくれるようです。

Swarmifyエクステンションの設定

Swarmifyの設定画面では、SwarmifyのAPIキーの入力と最適化したい埋め込み動画の種類の指定、ログインユーザー向けに最適化動画を表示するかどうかを設定します。

W3TC Extention Swarmify

Yoast SEO

Yoast SEOは Googleなどの検索エンジンにサイトの内容を適切に伝え、検索順位を上げるために必要な項目の設定をすることができるWordPressのSEO対策で最も有名なプラグインのひとつです。

このエクステンションは Yoast SEOプラグインがインストールされている場合に、W3TCの機能との互換性を保てるように、W3TCの内部的な構成を最適化します。

Yoast SEOエクステンションの設定

Yoast SEOエクステンションには詳細設定項目はありません。エクステンションを有効にするだけでOKです。

なお、Yoast SEOがインストールされている場合、管理画面の上部に エクステンションを有効にするように促すダイアログが表示されるので、そこからエクステンションを有効にすることも可能です。

W3TC Extention Yoast SEO
有効化を促すダイアログ

WPML

WPMLはWebサイトのあらゆる部分を多言語化するプラグインの中で最も有名なもののひとつです。一般的に多言語プラグインを使用するWebサイトでは、元のコンテンツに対して用意した翻訳言語の数だけページのURLも増えるため、最適化のための処理は困難です。このエクステンションは WPMLによって翻訳化されたページを適切にキャッシュしてパフォーマンスを改善します。

このエクステンションは W3TC Pro でのみ利用できます。なお、WPMLを使用しているサイトのW3TCを使った設定についての公式ドキュメントがありましたが、このエクステンションについての言及はありませんでした。