W3 Total Cache のインストールとアンインストール

ここでは、WordPressに W3 Total Cache(以下 W3TC ) をインストールする手順と 利用をやめる際のアンインストール手順について解説します。基本的な手順は一般的なプラグインと同じですが、完全なアンインストールには追加の作業が必要です。また、設定ミスによりサイトにアクセスできなくなった場合の強制アンインストール方法についても解説します。

インストール

WordPress管理画面の プラグイン > 新規追加 に進み、W3TC を検索してインストールボタンをクリックします

プラグイン検索画面

インストールが終わると、先ほどクリックしたボタンが 有効化 に変化するので、クリックしてプラグインを有効化します。

プラグイン一覧画面に戻るので W3TC の設定画面に移動して設定を始めましょう

プラグイン一覧画面

設定画面には、画面左のメニューもしくは画面上部のツールバーから General Settings をクリックするか、プラグイン一覧画面の Settings から移動します。

W3TCには機能別に多数の設定画面がありますが、初めて設定する際は General Settingsから始めます

W3TCを初めて有効化した時に、管理画面上部に利用規約とプライバシーポリシーへの同意に関するダイアログが表示されます。Accept(同意)またはDecline(辞退)のいずれかをクリックします。

W3TCを有効化した時に表示される同意画面
ダイアログの表示例

どちらをクリックしてもプラグインの動作に影響はありませんが、Accept を選択した場合、品質向上のための使用データが送信されます。なお、この設定は後から変更できます

通常のアンインストール

設定を初期化します

後日、W3TCを再インストールする予定がないのなら、設定を初期化しておきましょう。

W3TCの設定初期化ボタン

W3TCの General Settings を開き、最下部までスクロールして Restore Default Settings をクリックします。これにより、プラグインインストール直後の状態に戻ります(ページキャッシュやMinifyなども初期状態=無効になります)。

W3TCによるトラブルは大半が設定ミスなので、まだW3TCの使用を諦めていないのなら、アンインストールする前に、まずは設定を初期化して、最初からやり直すのも良いと思います。

W3TCで生成されたキャッシュをすべてクリアします

W3TCのキャッシュのクリア画面

画面左のメニューから W3TCの Dashboard を開き empty all caches をクリックするか、画面上部のツールバーから Purge All Caches をクリックします。

インストール済みプラグイン一覧から W3TC の「停止」をクリック後、「削除」を実行します

インストール済みプラグイン一覧からW3TCを停止する画面

プラグインが停止すると、停止の文字が「削除」に変化するので、削除 をクリックするとプラグインがアンインストールされます。

プラグインの削除ボタン

必要に応じてサーバーに残っている関連ファイルを削除します。

プラグインをアンインストールしても、W3TCが作成したキャッシュ用フォルダや、設定情報が記録されたファイルはサーバーに残ったままです。通常のアンインストールが成功していて、サイトの動作に支障がない場合、これらのフォルダやファイルは必ずしも削除する必要はありませんが、手動で削除することが可能です。

強制アンインストール

何らかの設定ミスで サイトの画面が真っ白になったり、500エラーなどが表示されてアクセスできなくなった場合は、FTPソフトを使用して、WordPressのプラグインフォルダ(/wp-content/plugins/)から直接 w3-total-cache フォルダを削除します。

FTPソフトでプラグインフォルダを開いた画面
FTPソフトの表示例

強制アンインストールの場合、W3TCの設定情報が正しく削除されないので、必ず次の W3TC関連ファイルのクリーンアップ を実行してください。

W3TC関連ファイルのクリーンアップ

W3TCは、有効化されると.htaccessファイル 、wp-config.phpファイル に、プラグインの動作に必要な情報を書き込むほか、W3TC固有のファイルとフォルダをいくつか生成します。

※ お使いのサーバーによっては、.htaccessファイルではなく、nginx.conf ファイルに情報が書き込まれます。その場合は、以下の解説を適宜読み替えてください。

プラグインのアンインストールが終わったら、以下を参考に、これらのW3TC関連ファイル(またはファイル内に書き込まれた情報)をFTPソフトを使って削除します。

作業前に必ずW3TCのアンインストールを実施してください。

.htaccess と wp-config.php をダウンロード$

通常のアンインストールをした方はこの作業は不要です。ステップ5に進んでください。

WordPressがインストールされているルートフォルダを開き、.htaccess と wp-config.php の2つをダウンロードします。

FTPソフトを使ってWordPressのルートフォルダを開いたところ

.htaccess ファイルの編集$

.htaccessファイルにはキャッシュファイルへのリダイレクト処理や、ブラウザキャッシュに関する情報がW3TCによって追記されています。テキストエディタを使って .htaccessファイルを開き、以下のような文字列で挟まれた行を丸ごと削除します。

  • #BEGIN W3TC Browser Cache ~ #END W3TC Browser Cache
  • #BEGIN W3TC Page Cache core ~ #END W3TC Page Cache core
.htaccessのW3TC関連が記述されている行
.htaccessの例
  • #BIGIN W3TC 〇〇 や #END W3TC 〇〇 と書かれている行も含めて削除します。
  • 上記の2種類他に #BIGIN W3TC 〇〇 や #END W3TC 〇〇 で囲まれた行があったらそれも削除します。
  • W3TC関連以外の行は削除しないでください。

削除が終わったら、上書き保存します(文字コードはUTF-8)。

wp-config.php ファイルの編集$

wp-config.phpファイルには、WordPressがキャッシュプラグインを利用するための命令文がW3TCによって追記されています。テキストエディタを使って wp-config.php ファイルを開き、最初の方にある以下の2行を削除します。

/** Enable W3 Total Cache */
define('WP_CACHE', true); // Added by W3 Total Cache

削除が終わったら、上書き保存します(文字コードはUTF-8)。

.htaccess と wp-config.php をアップロード$

編集後の .htaccess と wp-config.php ファイルをFTPソフトを使って元の場所に上書きアップロードします。

W3TC関連フォルダとファイルを削除$

FTPソフトを使って、以下のフォルダとファイルを削除します。なお、W3TCの設定内容によっては、生成されなかったり、通常のアンインストールで削除されるものもあるので、お使いのサーバーにすべてが存在するわけではありません。あるものだけ削除すればOKです

削除対象となるファイル等は、wp-conentフォルダ直下と、その下のcacheフォルダの中にあります。

wp-conent フォルダ内にあるW3TC関連フォルダとファイル

wp-conentフォルダ内のW3TC関連ファイル
wp-conent フォルダ内の表示例
w3tc-config フォルダ

W3TCの設定情報:オプションのON/OFFなどが記録されています。このフォルダを残しておくと、W3TCを再インストールした時に、最後に保存した設定内容が復元されます。W3TCを二度と使わない場合や、設定ミスで再インストールしたい場合は、このフォルダを削除しておきましょう。

余談ですが、設定保存後にW3TCの設定画面にアクセスできなくなった時などは、まずこのフォルダを削除すると、すべての設定が初期化されて、大抵の場合は設定画面へのアクセスが回復します。

advanced-cache.php ファイル

WordPressがW3TCの一連のキャッシュ機能を使うためのプログラム(=ドロップイン・プラグイン)。他のキャッシュプラグインをインストールすると同名のファイルが生成されますが、中身は異なります。このファイルは通常のアンインストール手順を経た場合、自動で削除されます。

db.php ファイル

データベースキャッシュを有効にしていた場合に生成されるドロップイン・プラグイン。このファイルは通常のアンインストール手順を経た場合、自動で削除されます。

object-cache.php ファイル

オブジェクトキャッシュを有効にしていた場合に生成されるドロップイン・プラグイン。このファイルは通常のアンインストール手順を経た場合、自動で削除されます。

上記の他にW3TC関連らしきものがある場合は、いったんダウンロードしてテキストエディタを使って開いてみてください。開いたファイルの冒頭に W3 Total Cache の文字列が書かれていれば、そのファイルも削除します。

cacheフォルダ内のW3TC関連フォルダ

生成されたキャッシュ格納用フォルダは手動で削除する必要があります。事前にキャッシュを削除していてもフォルダ自体は残っています。

cacheフォルダ内のW3TC関連フォルダ
cacheフォルダの表示例
minify フォルダ

CSSやJavaScriptの最適化をONにしていた場合に生成されます。

object フォルダ

オブジェクトキャッシュを有効にしていた場合に生成されます。

page_enhanced または page フォルダ

ページキャッシュを有効にしていた場合に生成されます。

WordPressのcacheフォルダ内には、他のプラグインが生成するキャッシュフォルダが格納されている場合があります(例:Autoptimize)。それらのフォルダは削除しないのがベターですが、万が一削除しても、再生成されるので、あまり神経質になる必要はありません。

やや乱暴なやり方ですが、cacheフォルダ内のどのフォルダを削除してよいかわからない場合は、全削除という手もあります。

CDNを使っている場合は、CDN側のキャッシュを削除する$

CloudflareなどのCDNを利用している場合は、CDN側のキャッシュも削除しておきましょう。もちろん、CDNを利用していな方はこの作業は不要です。

以上で、W3TCが完全にアンインストールできました。

キャッシュ系プラグインは手軽に導入できる反面、設定ミスでエラーに直面すると、サイトはおろか管理画面にすらアクセスできなくなるリスクがあります。

W3TCを使って、一度そのような事態に遭遇すると、もう二度とこのプラグインは使いたくない という気にもなりますが、W3TCがサイトの高速化に大きく貢献することは、プラグインのユーザー数からみても明らかです。

正しいアンインストール方法をマスターしておけば、導入前の状態に復元することはそれほど難しくありません。ぜひ何度も挑戦して、ご自身のサイトにあった高速化設定を見つけてください。