W3 Total Cache 設定ガイド

W3 Total Cache 設定 ガイド

この記事は 共用レンタルサーバーを利用している非技術者の方を対象とした W3 Total Cache の使い方と 設定 方法をマスターするためのチュートリアルで 全18ページで構成されています。

他の有料サービスとの併用を前提とした機能や 共用レンタルサーバーでの利用において不要な機能については一部省略していますが、ほぼ全ての機能・オプションの用途について できるだけ専門用語を使わず 丁寧に解説しました。

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はじめに

WordPressのWebサイトを少しでも速く表示させることに関心がある方なら 一度は キャッシングプラグイン を試したことがあるでしょう。

簡単な設定だけですぐに使える WP Fastest CacheWP-Optimize なども素晴らしいプラグインで、私もそういったプラグインを長いこと使ってきましたが、技術的なことに詳しくない人でも安心して使えるように作られているので 融通が利かないというか 物足りなさを感じていました。

そこで WordPress側で操作可能な速度対策を ほぼ完全に網羅している W3 Total Cache (ダブリュー・スリー・トータルキャッシュ=W3TC)を使うことにしたのですが、多機能で技術的な知識を必要とする項目が多く 自分のサイトにあった満足のいく設定に落ち着くまでとても時間がかかりました。

というのも、私のような非技術者を対象とした公式のチュートリアルがなく、また国内外問わず W3TC に関する解説記事はたくさんあるのに どれも同じ内容の「おすすめ設定」で “こことここにチェックを入れる” とか “ここはまとめてスルー” といった具合に、機能の解説やチェックを入れるまたは外す理由について触れているものが見つからなかったからです。

もちろん おすすめ設定で W3TC を使うことはできます。 ですが、おすすめ設定はあなたのWebサイトを高速化するための入り口でしかありません。 もしかしたら、そのおすすめ自体 あなたのサイトに合っていないかもしれません。

ある海外のブログで 次のように述べられていました。

W3 Total Cache は WordPress用の非常に強力なキャッシングプラグインですが チューニングなしでは遅いことで有名です。

これは おそらく正しいと思います。

W3TC の多くの機能を眠らせたまま汎用性と安全性を重視したおすすめ設定だけで使うなら、他のシンプルなキャッシュプラグインと実現する内容は同じで、プラグインが多機能なぶんだけ かえってパフォーマンス面で足を引っ張る可能性も考えられるためです。

ですから、初心者の方はまず基本の設定で動作を確認した後、チュートリアルを構成する各ページを参考に ご自身のWebサイトでオプションを選択するべきかをじっくり検討しながらチューニングに挑戦してみてください。

このチュートリアルが これからW3TCを使ってみたい方はもちろん 今まで “難しそうだから手を出さなかった” “使ってみたけどうまくいかなかった” “使ったらWebサイトが壊れたという記事を見た” などの理由で W3TC の使用を諦めていた方のお役に立てば幸いです。

事前準備

作業の前に 以下の事前準備をしっかりやっておきましょう。

Webサイトのバックアップ$

W3TC は WordPressそのものの動作に関わる設定を調整するので、万が一の際にWebサイトを復元できるように 必ずバックアップを取っておきましょう。

WordPressサイトのバックアップと復元方法については このチュートリアルの対象外です。

W3TCのインストール$

プラグインのインストールについては特に解説は不要だと思いますが 必要に応じて以下のチュートリアルをご覧ください。

W3TCの基本操作を理解する$

なお 各チュートリアルは上記の記事で定義した用語と基本操作について理解している前提で解説しているので、あらかじめご一読していただくことをお勧めします。

W3TC の基本設定

事前の準備が整ったら ご自身のWebサイトに合わせた細かい調整をおこなう前に基本となる設定をして動作を確認しましょう。 といっても 最初はページキャッシュとブラウザキャッシュの2ヶ所を有効にするだけです。

ページキャッシュを有効にする$

General Settings メニューの Page Cache セクションで ページキャッシュを有効にします。

W3TC 基本の設定 PageCahce

ブラウザキャッシュ機能を使うかどうかを決める$

初期値では General Settings メニューのブラウザキャッシュが有効になっています。 お使いの共用レンタルサーバー側でブラウザキャッシュ機能が有効になっている場合は どちらかを OFF にしてください。なお Google PageSpeed Insights 対策をするなら 柔軟な調整ができるW3TCのブラウザキャッシュ機能の利用をお勧めします。

W3TC 基本の設定BrowserCahce

動作を確認する$

基本の設定ができたら ブラウザのシークレットモードを使ってサイトを表示し、動作に不具合が無いかチェックしましょう。

ページのソースコードを表示して 最下部のコメント部分で キャッシュされたページかどうかを確認する こともできます。

自分のサイトに合わせて W3 Total Cache の 設定 をチューニングする

動作確認ができたら 各チュートリアルを読み進めて ご自身のサイトに必要な機能を有効化して設定していきましょう。 ここでは各チュートリアルを読み進めやすいように 便宜 「導入編」 「基本編」 「発展編」 「拡張機能編」 「その他」 の5つに分けて紹介します。

進め方は自由ですが 上記の基本設定が終わっている方は 「基本編」のページキャッシュの詳細設定から始めると良いと思います。 その後は General Settings メニューの解説を見ながら 必要な機能をチェックしていってください。

導入編

導入編には W3TC を使うための基本操作や トラブル(画面が真っ白になったなど)発生時の対処法などの記事をピックアップしました。

基本編

基本編には W3TC で使用する機能の中で誰もが必ず使う全般設定に関する画面と 一般におすすめされている定番の機能を有効にした際に役に立つ設定メニューの解説をピックアップしました。

発展編

発展編は Webサイトのさらなる高速化や 訪問者の条件に応じた追加のキャッシュファイルを作りたい方向けの内容となっています。

拡張機能編

拡張機能編は 特定のサービスまたはプラグインなどを使用している場合に W3TC の機能と連携させたり互換性を持たせるための設定が必要な方向けのチュートリアルです。

その他

ここでは 共用レンタルサーバーを利用されている方が基本的に使用しない機能、通常の運用において必要のない機能などについて解説しています。

メニュー別のチュートリアル目次

必要な項目についての解説だけ読みたい方向けに メニュー別の目次を用意しました。 メニューのタイトルをクリックすると該当のチュートリアルに移動できます。

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