お使いのOutlook.comアカウント(=Microsoftアカウント)で2段階認証を有効にしている場合、通常のパスワードではメールアプリからOutlook.comにPOPまたはIMAP接続でアクセスできません。
このような場合は、Microsoftアカウント画面で作成したアプリパスワードを使用することで Outlookやその他のメールアプリでPOPまたはIMAP接続を設定することができるようになります。
アプリパスワードとは
ごく簡単に言えば、アプリパスワードは2段階認証が利用できないアプリのために特別に発行する使い切りのパスワードです。
一般的な使い切りのパスワードには他に金融機関などで利用されるワンタイムパスワードがありますが、ワンタイムパスワードの有効期限がせいぜい数十秒程度なのに対して、アプリパスワードには有効期限がなく自分で失効させるまでそのパスワードを使い続けることができます。
アプリパスワードの作成手順
アプリパスワードはMicrosoftアカウントの管理画面にログインして作成します。
ここでは、ブラウザでOutlook.comを表示している画面からMicrosoftアカウントの画面にログインする場合を例にして解説します。
(所要時間:約5分)- マイアカウントをクリック
Outlook.comの画面右上のユーザーアイコンからマイアカウントをクリックします。
直接Microsoftアカウントにアクセスする場合は、https://account.microsoft.com/account/ からサインインしてください。
- セキュリティ情報の更新をクリック
アカウント管理画面が開いたら画面をスクロールして セキュリティ情報の更新 をクリックします。
- パスワードを再入力
セキュリティレベルの高い情報や設定にアクセスする場合、MSアカウント画面ではパスワードの再入力を求められます。
画面の指示に従ってパスワードを入力し「サインイン」をクリックして先に進みます。
- Microsoft純正の2段階認証アプリを使用している場合は「通知の送信」によってサインインを承認することができます。
- 通知がうまくできないときは上記画像のようにパスワードの入力によるサインインをお試しください。
- その他のセキュリティオプションをクリック
セキュリティ設定画面が開いたら、画面を下に移動して その他のセキュリティオプション をクリックします。
- アプリパスワードの作成をクリック
追加のセキュリティオプション画面が開いたら、画面を下にスクロールして「新しいアプリパスワードの作成」と書かれたリンクをクリックします。
- アプリパスワードが表示される
表示されたアプリパスワードは、Outlookなどのメール設定画面での入力が完了したら、別途保存しておく必要はありません。
アプリパスワードは使い切りとはいえ、2段階認証なしでもメール等にアクセスできる強力なパスワードです。アプリパスワードのセキュリティを維持するためにも別途保存しないことをお勧めします。
後日メールを再設定する必要がでた場合は、新しいアプリパスワードを作成すればよく、パスワードを別途保存していなくても問題はありません。
アプリパスワードの削除について
アプリパスワードを使ってメールアプリを設定した端末を紛失した場合など 作成したアプリパスワードを無効にしたい場合は、前述のステップ5の画面で「既にあるアプリパスワードの削除」と書かれたリンクをクリックすることで作成済みの全てのアプリパスワードを失効させることができます。
作成済みのアプリパスワードを個別に削除することは出来ません。
既にあるアプリパスワードの削除を実行すると、アプリパスワードを使って設定したメールアプリは、すべて新しいアプリパスワードを使って再設定しなおす必要があるので注意してください。