PCのOutlookでメール・予定表・連絡先・タスクを管理している個人の方が クラウドを使って各種端末と同期させる場合、Outlook.comは最も優れたサービスのひとつです。
PC版OutlookとOutlook.comとの同期に Exchange Active Sync(EAS)が初めて使えるようになったのは Outlook2013からで、当時は同期の不具合が多く正直あまり使いやすいものではありませんでしたが、Outlook2016以降に少しずつ改良が加えられ、Outlook2019が登場したあたりから非常に動作が安定して使いやすいものとなりました。
設定手順
ここでは PC版 Outlook(Office365/2019)にOutlook.comメールをExchange Active Sync(EAS)で設定する方法を解説します。
なお、@outlook.jp、@hotmail.com、@live.com、@msn.comなどのMicrosoft系フリーメールも同じ手順となります。
(所要時間:約3分)- アカウントの追加画面を開く
画面上部のツールバーからファイルをクリックし、アカウント情報画面でアカウントの追加ボタンをクリックします。
画面上部のツールバーからファイルをクリック
アカウント情報画面でアカウントの追加ボタンをクリック
- Outlook.comメールアドレスを入力
追加したいOutlook.comメールアドレスを入力し、接続ボタンをクリックします。
- パスワードを入力(または2段階認証によるサインイン)
Outlook.comのパスワード(Microsoftアカウントのパスワードを)を入力します。2段階認証を有効にしている場合は画面の指示に従ってアカウントにサインインします。
Outlook.comのパスワード(=Microsoftアカウントのパスワードを)を入力します。
2段階認証を有効にしている場合は以下のような画面が表示されるので、画面の指示に従ってアカウントを認証します。
- 完了ボタンをクリック
完了ボタンをクリックしたら 画面の指示に従ってOutlookを再起動すると、Outlook.comのExchange Active Sync接続が完了します。
Outlook.comとOutlookが同期しない場合
Outlook.comとPC版Outlookが同期しない原因はいくつか考えられますが、まずは以下の2項目について再確認してみて下さい。
Outlookでのアイテムの登録先がOutlook.comアカウントになっていない。
Outlookで Outlook.comアカウントとGmailやプロバイダーメールのアカウントを併用している場合(複数アカウントを複数のデータフォルダで使用している場合)は、予定表や連絡先,タスクなどを登録する際に以下の点に気をつけてください。
画面上部の新しいアイテム作成ボタンから新しい予定や連絡先,タスクを作成する場合は、画面左のメールボックスで Outlook.comアカウント(例えば受信トレイなど)を選択してから作成するようにしてください。
別のアカウント(データフォルダ)の受信トレイ等を選択した状態で新規作成を行うと、選択したアカウントのローカルフォルダ(データファイル)にアイテムが作成されていまい、結果としてOutlook.comへ同期されることはありません。
Outlook.com以外のアカウントのフォルダーにアイテムを登録してしまった場合は、画面下のナビゲーションバーから予定表や連絡先,タスク画面に切り替えて、該当のアイテムをドラッグアンドドロップして Outlook.comアカウントへ移動すれば同期させることができます。
TODOバーからタスクを登録する時の注意
Outlookでは 画面右側にTODOバーを表示させることでタスクを素早く登録できますが、Outlook.comアカウントとGmailやプロバイダーメールのアカウントを併用している場合は、TODOバーからタスクを登録した場合にタスクアイテムが作成される場所がOutlook.comアカウントになっていないことがあります。
TODOバーからタスクを登録する際の既定のアイテム作成先は「アカウント設定」で既定のデータファイルとして指定された場所になっていますので、この指定がOutlook.comアカウントが格納されているデータファイルとは別のデータファイルになっていると、TODOバーからタスクを登録しても一発でOutlook.comへ同期されることはありません。この場合は以下の手順で設定を変更します。
Outlookで既定のデータファイルを変更する手順
画面上部のツールバーからファイルをクリック
アカウント情報画面でアカウントの追加ボタンをクリック
画像は @outlook.jpで Outlook.comを利用している場合の例です。末尾の拡張子が「.ost」となっているものを選択してみてください。