Googleドライブ の音楽をストリーミングで聴く(3)

PCの音楽ライブラリとGoogleドライブを同期させる

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前のページでは、スマホを使ってGoogleドライブ 上に保存した音楽ファイルをストリーミング再生する方法を紹介しました。ここからはPCと Googleドライブ を同期させてより便利に使う方法を紹介します。

iTunes等のMusicフォルダとGoogleドライブを同期させれば更に便利に!

この方法の利点は、iTunesやWindows Media PlayerなどのPC上で管理している音楽ファイルを、タグ情報の変更や、楽曲の削除も含めて同期できる点にあります。(PC上では隠しファイルになっているアルバムジャケット画像なども同期されます。)

ライブラリのフォルダ構造もPCとクラウド間で同期するので、Google Play Musicと比べて、むしろこちらの方が真に音楽の同期と呼べる方法かもしれません。

おことわり

この記事で紹介する方法は、作業的には難しくありませんが、一部システム的な変更を伴います。だからといって身構える必要もありませんが、一応「作業は自己責任で」お願いします。

PC版Googleドライブのインストール~設定

ダウンロード

ドライブをダウンロードをクリックし、パソコンを選択します。
利用規約を確認して「同意してインストール」をクリックします。
ダウンロードが始まると画面が変化します。ダウンロードが終わったら画面を閉じて構いません。

インストール

ダウンロードした「googledrivesync.exe」をダブルクリックして実行します。
お馴染みのセキュリティ警告。「実行」をクリックします。
1分くらいでインストールが完了します。完了のダイアログがでたら「閉じる」をクリックします。

初期設定

インストールが完了すると「ようこそ」画面が表示されます。「開始する」をクリックします。
Googleアカウントでログインします。
Googleアカウントで2段階認証を設定している場合は確認コードを入力して、「確認」をクリックします。
導入チュートリアルが表示されたら「次へ」をクリックし最後まで進みます。
チュートリアルの最後で「詳細設定」をクリックします。
同期オプションタブでは、同期対象となるPC側のフォルダとGoogleドライブ側のフォルダを指定することができます。(特に変更の必要はありません。)
「詳細」タブ内のオプションはお好みで。通常変更する必要はありません。
詳細設定を確認(必要に応じて変更)したら、「同期を開始」をクリックします。
PC上に「Googleドライブ」フォルダが作成されたら完了です。
Google Chromeブラウザを起動した時に、画面のような表示が出たら、「拡張機能を有効にする」をクリックします。

PCのMusicライブラリ(フォルダ)をGoogleドライブに同期させる

ここまでの作業で、単純にPC用のGoogleドライブをインストールすれば終わりでは?と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

PC用のGoogleドライブは同期対象フォルダとしてPC上の1つのフォルダ(サブフォルダを含む)しか指定できないので、Musicフォルダを指定してしまうとGoogleドライブの用途を狭めてしまうばかりか、iTunesの音楽ライブラリを同期させる場合などは不要なフォルダやファイルもあわせて同期してしまうからです。

そこで、もうひと手間かけてあげることで、Googleドライブの本来の機能を損なうことなく、Musicフォルダをも適切に同期させることが出来るようになります。

フォルダジャンクションを設定する

ここでは、iTunesのMusicフォルダをGoogleドライブと同期させる場合を例に説明します。

まず、大前提としてPC上の音楽をクラウド側に同期させるには、PCのGoogleドライブフォルダに音楽ファイルを保存しなければなりません。ところがPC版のGoogleドライブの同期対象フォルダと、iTunesなどのMusicフォルダは通常異なる場所にあります。

そこで、Googleドライブ内のMusicフォルダを、あたかもiTunes Mediaフォルダ内に存在するように見せかける(PCに認識させる)ために、フォルダジャンクションという機能を使います。

「ジャンクション」によってGoogleドライブフォルダ内に実体があるMusicフォルダを、iTunes Mediaフォルダ内に存在するように認識させることができます。

Link Shell Extensionのダウンロードとインストール

今回はフォルダジャンクションの設定に「Link Shell Extension」という無料ソフトを使用します。

ダウンロード

Link Shell Extension

自分でジャンクションを設定できる方はソフトを使用する必要はありません。

使用しているWindowsのOS(64bit or 32bit)にあわせて①~③(32bitなら①~②)を順にインストールします。
HardLinkShellExt.exeのインストール画面。最後に「Yes」をクリックするとPCのExplorer.exe(フォルダやデスクトップ画面をコントロールするプログラム)が再起動します。この際、PCの画面が一瞬リセットされますが問題はありません。
インストールが完了したら「Close」をクリックします。
インストール完了と同時にブラウザで英語のマニュアルが表示されます。興味のある方はどうぞ。

Musicフォルダにジャンクションを設定する

Link Shell Extensionのインストールが終わったら、Musicフォルダにジャンクションを設定します。

ここでは、iTunesのMusicフォルダを例に説明していますので、他のミュージックプレーヤーを使用している方は、適宜読み替えて下さい。iTunesは終了させておいて下さい

iTunesのMusicフォルダをGoogleドライブの同期対象フォルダに「移動」します。
Googleドライブに移動したMusicフォルダを右クリックし、メニューから「リンク元として選択」をクリックします。
iTunesのMusicフォルダがあった場所(iTunes Media)にアクセスし、何もないところで右クリック→リンクを作成→ジャンクション を選択します。
iTunes Mediaフォルダ内にGoogleドライブに移動したMusicフォルダのジャンクションが作成されました。※ジャンクションには鎖型のマークが付いています。

作業は以上です。設定が完了すると、iTunes Media内のMusicフォルダ=GoogleドライブのMusicフォルダ となり、iTunesでのライブラリ操作が、クラウド側(Googleドライブ)と同期するようになります。

この方法は、使用するクラウドがMicrosoftのOnedriveでも同じように応用できます。