Outlook.comとOutlookの違い


このブログはOutlookの同期をテーマにしているせいか、「Outlook.comとOutlookの違い」というキーワードで検索してたどり着く方が結構多いようです。そこで今回はOutlook.comとOutlookの違いについて簡単に説明したいと思います。

ネットを検索してみても、Outlook.comとは何か?とか、Outlookとは?といったくだりの記事は見かけますが、あっさりと文字で説明しているので、パソコンが苦手な方にはよく分からないかもしれません。本家のMicrosoftでさえ、次のような説明です(マイクロソフト「Outlook と Outlook.com を併用する方法」より抜粋)。

Outlook.comは、Microsoft が提供する Web ベースの無料メールです。 Outlook.com アカウントを所有している場合 (たとえそのアカウントの末尾が @hotmail.com、@live.com、@msn.com であっても)、Outlook.com にサイン インすることで、メールを読んだり、送信したりできます。
上記には書いてありませんが、@outlook.jp も同様にOutlook.comのサービス内で利用できるメールアドレスの1つです。よくOutlook.comとOutlook.jpの違いについて尋ねられることがありますが、メアド以外は全く同じ(=違いはない)という理解で問題ありません。

Outlookは、コンピューター上の Office メール アプリです。 Outlook は、Office 365 や、主要なメール プロバイダー (Gmail、Outlook.com など) と併用できます。 Outlook を使って Outlook.com のメールを送受信したり、予定表や連絡先を表示することができます。

 

たしかにこの通りなのですが、いまいちわかったような、わからないような感じです。特にWindows8以降、Microsoft Office製品(Word、Excel、Outlookなど)はMicrosoftが提供する無料のWEBサービス(OneDriveやOutlook.comなど)との連携を意識しなくても出来るように設計されており、また名称が一部共通していて、できることも似ているOutlook.comとOutlookは特に混乱しやすいといえます。

というわけで、おおざっぱな図にしてみました。

Outlook.comとOutlookの関係(禁無断転載)

 
この図のとおり、Outlook.comとOutlookの最大の違いは、「どこにメールやカレンダー、アドレス帳を保存しておくか」の違いに尽きます。Outlook.comを使うということは、個人のメールやアドレス帳をマイクロソフトのサーバー上に常に保管しておくことになります。これによって、自宅の外にいても、別のパソコンのウェブブラウザやスマートフォンなどから自分のメールボックスを確認したり、メールを送ったりすることが出来るのです。

そしてOutlook2013では、従来どおりすべてのデータを自分のパソコン内に保存してメールを送受信する方法の他、Outlookの画面上に、Outlook.com上に保存してあるメールやカレンダーを表示させ、編集することが出来るようになっています。パソコンのOutlook側で作成したり編集した内容は、Outlook.com上に直ちに反映されるので、自宅にいても外にいても、いつでも同じ情報にアクセスすることが出来ます。このような仕組みを「同期する」と呼びます。

このようにOutlook.comは非常に便利なWEBサービスと言える反面、個人的なデータを第三者であるマイクロソフトのサーバー上に、常に預けた状態になることを認識した上で利用する必要があります。これはなにもOutlook.comに限らず、Googleが提供するGmail、ヤフーが提供するYahoo!メールなど無料のWEBサービスに共通していえることです。不安を煽るつもりはありませんが、次の記事などを一読してみても良いでしょう。

参考記事その1:ZDNet JAPAN 無料電子メールサービスの危険性

上記参考記事2ページ目の冒頭の抜粋

Microsoftは2012年に、Googleが関連性の高い広告を掲載するために電子メールをスキャンしていることを非難した。この慣習は、Gmailが2004年4月にリリースされた時から続いている。この議論も、完全に的外れというわけではない。この手法は、リリース当時から市民団体に問題視されてきた。しかし、このPR戦術におけるMicrosoftの主張はむなしいものだ。Outlook.com(および、Yahooも)のプライバシーポリシーは、ユーザーの個人情報を収集し、広告目的で使用することができるとしている。

 

参考記事その2:ZDNet JAPAN 流出リスクを抑えるGoogle設定のポイント ソーシャル活用の新常識(2)
上記はGoogleについて書かれた記事ですが、WEBサービス利用にあたってのセキュリティに関する心構えとして参考になります。

Outlook.comを使いたくない場合の対処
この記事の最初の方でも書きましたが、Windows8から、パソコンのログイン(ユーザーアカウント)にマイクロソフトアカウントを使用できるようになったため、それ以前のOSと同じつもりで新しいパソコンをセットアップしたら、いつの間にかマイクロソフトアカウントを作ってしまい、Outlook.comに接続するようになっていた。という方もいるかもしれません。

パソコン版のOutlookは使いたいけど、メールについては従来どおりプロバイダーのメールを自分のPCだけで送信できれば十分で、マイクロソフトのWEBサービスは使わないという方には、3つの選択肢があります。それぞれ参考になるURLを載せておきますので、ご自身の利用環境にあった方法をお試し下さい。なお、いずれの操作も、事前にOutloo.com上のデータをバックアップしておくことをおすすめします。

1.パソコン版のOutlookからOutlook.comを使わない(同期しない)ようにする。
  参考記事:Outlook 2013のアカウント削除方法を教えてほしい。

2.パソコンのユーザーアカウントに、マイクロソフトアカウントを使わない。(マイクロソフトアカウント自体は残す。)

3.Microsoftアカウント自体を削除する。

  2,3に関する参考記事:Microsoftアカウントを削除する方法

 
なお、上記1と2については、マイクロソフトアカウント自体は残っているので、そのままではOutlook.com上にデータが残ったままになります。そこで必要なメールなどのデータをバックアップ(Outlook.comから自分のPCに保存)しておいてから、最後にOutlook.comのデータを削除します。