EVO Mail Serverの使い方(15)

ブラウザでできるアカウント設定

EVO Collaborator Mobile(以下「ECM」) では、通常EVOメールサーバー(以下「EVOMS」)の管理者側で行うユーザー情報の編集やアカウント別の機能制御の一部を、ブラウザの画面をとおしてユーザー自身で操作することが出来ます。

ここでは、ECMの基本操作について説明します。

ECMへのログイン

ブラウザでEVOサーバーにアクセスし、EVO Collaborator をクリックします。
アカウントのメールアドレスとパスワードを入力して「Login」をクリックします。

画面構成

ECMの画面はスマートフォンのブラウザからの操作を考慮した設計になっており、画面下の5つのタブを使って表示させる情報や機能を切り替えます。※もちろんPCのブラウザからアクセスすることも出来ます。

Account Information では、EVOMS側のユーザーアカウント管理画面「基本情報」「使用統計」および「ユーザー権限の一部」について確認することが出来ます。
Account Settingsでは、現在のユーザーの状態、現在位置の報告、不在時の自動返信のオン/オフ切替えを始め、ECMならではの機能が利用できるほか、「ユーザー権限の一部」の項目について設定および変更することが出来ます。
Contact Informationでは、ユーザーのアドレス帳(CardDAV)内の連絡先を確認できます。
Doc.Sharingでは、個人用、部署共有、ドメイン共有、作業用の4種類のフォルダでアップロードしたファイルを共有できます。
About ではECMにアクセスしている端末の情報(ブラウザおよび接続IPアドレス)を確認することが出来ます。

Account Settings(アカウント設定)の詳細

Account Settingsでは、基本的にEVOMSのアカウントの作成・編集画面の一部機能について編集・操作が可能です。各項目の機能は以下のとおり。

Display help on features

左側のチェックボックスをオンにすると、画面内の一部項目に簡単な説明が表示されます。

My status settings

現在のユーザーの状態をドロップダウンリストから選択します。

  • Not Set:未設定
  • Available:予定なし、空き時間
  • Busy:予定あり、取り込み中
  • Meeting:会議中
  • Do not disturb:取り込み中(邪魔しないで!)
  • Out of office:外出中
  • On the road:移動中
  • Register GPS location
    GPSから現在位置を登録します。※ ユーザーが使用しているブラウザやOSの設定により使用できない場合があります。

  • Out of office auto-reply content
    外出時に受信したメールに対して自動返信する内容を入力します。

  • Out of office auto-reply
    外出時に受信したメールに対して、上記内容を自動する機能の有効/無効を切り替えます。

  • Automated outgoing mail backup
    有効にすると送信メールがIMAPの「Item Sent」フォルダにバックアップされます。

  • Auto mail backup upon deletion
    メールクライアント内で削除されたIMAPアカウントのメールが「Deleted Items」フォルダに移動されます。

  • Auto expunging mails marked as delete
    メールを削除する代わりにOutlook2003~2007では削除済みとして取り消し線を付加します。このオプションはIMAP4のルールに反して削除用にマークされたメールを自動的に削除します。

  • Automatic Carbon Copy Forwarding
    メッセージを受信した時に入力したメールアドレスに転送されます(複数の時はカンマ,で区切ります)。

  • Mobile number
    ユーザー自身の携帯電話番号を編集できます。

  • Office number
    ユーザーのオフィス(勤務先)の電話番号を編集できます。

  • Go through this setting to include or exclude certain account info into or from global contact list
    グローバルアドレス帳にこのアカウントの情報を含めるか除外するかを設定することができます。

  • For internal mail only
    有効にするとユーザーの送受信をローカルドメイン内だけに制限します。

  • A more strict group member forward/auto-reply/auto-cc rule
    「Auto-cc」「cc to group members」「Auto-reply」のメッセージに効果を発揮します。有効にするとスパムメールがグループのメンバーや自動CC先に転送されたり、自動返信されません。

  • CardDAV/CalDAV read-only password
    このアカウントユーザー以外の他人に、メールパスワードを使ってCardDAV/CalDAVにログオンさせなくても、連絡先/カレンダー/タスクを表示させる読み取り専用のパスワードを作成することができます。

  • CardDAV/CalDAV read/write password
    このアカウントユーザー以外の他人に、メールパスワードを使ってCardDAV/CalDAVにログオンさせなくても、連絡先/カレンダー/タスクの読み取り/編集専用のパスワードを作成することができます。

IMAP Compatibility Mode

IMAP互換モードを選択します。

  • Standard Mode:ほとんどのメールクライアントソフトウェア向け
  • Mode1:Android 2.x、Blackberry OS 10、Zimbra Desktop向け
  • Mode2:Outlook 2003-2007向け
Apply changes

「Apply」をクリックすると変更内容を保存します。

Doc.Sharing(ファイル共有)の詳細

ファイルのアップロード方法

画面右上の「Upload」をクリックします。
アップロード先、ファイル、説明を入力して「Upload」ボタンをクリックします。

共有ファイルの操作方法

操作したい共有ファイルが保存されているカテゴリをクリックします。
保存されているファイル一覧から目的のファイルをクリックします。

画面上の検索窓からファイル一覧を絞り込むことも出来ます。

ファイルの詳細が表示されます。

詳細の下にある「Download」ボタンをクリックしてファイルをダウンロード。「Delete」でファイルを削除します。

画面右上の「Upload to Update」で新しいバージョンのファイルをアップロードすることも出来ます。

新しいバージョンのファイルのアップロード画面。操作は新規アップロードとほぼ同じです。

ECMの基本操作についての解説は以上です。