スマホの音楽を車で聴く

Google Play Musicなどでクラウド上の音楽を聴けるようになると、通勤やジョギングなど、イヤホンを使って聴くだけでなく、車でも音楽を再生したくなるものです。

そこで今回はスマホの音楽を車で聴く方法と、私が最近買った Bluetooth車載スピーカーホン「Jabra Freeway」を紹介します。どの方法や製品が良いかは、ご自身の車環境にもよりますが、参考にしてみて下さい。

ただし、このテの話は、もの凄く高音質な視聴環境を構築するものではないので、過度な期待はしない方が良いです…。そもそも再生元がスマホですので。

スマホの音楽を車で聴くための6つの方法

Google Play Musicの音楽など、スマホの音楽をドライブ中に車内で聴くには、何らかの方法でスマホとカーオーディオを接続する必要があります。調べてみると、おおむね6つの方法があります。

iPhone を使って車で音楽を聴く場合は、Lightning端子を変換するアダプタを使ってAUX接続することもできますが、アダプタやコードの煩わしさがない Bluetoothを利用する方法がおすすめです。

AUX

スマホのイヤホン端子とカーオーディオのAUX端子を有線接続する方法。市販のステレオミニケーブルを使います。

  • メリット:簡単&安価
  • デメリット:大抵のスマホにはイヤホン端子が付いていると思いますが、カーオーディオ側に端子がない場合もあり、また、接続できても、音量の出力(ボリューム)が弱い。

AUX + Bluetooth

AUX端子にBluetoothレシーバー(受信機)を接続する方法

  • メリット:簡単&比較的安価&超小型
  • デメリット:強いて言うならバッテリーの持続時間(といっても、13時間連続再生)

Bluetooth

スマホとカーオーディオ(またはカーナビ)をBluetoothで無線接続する方法

  • メリット:配線不要で美しい。余計な物を経由しないので音質は良いはず。また、後述のFMトランスミッター方式と異なり電波が混線する心配がない
  • デメリット:大抵のスマホにはBluetoothが付いていると思いますが、カーオーディオ側にBluetooth接続機能がない場合もあるので、ナビを取り換えるか、メディアプレーヤを増設する必要がある(取付工賃を考慮する必要がある)。

FMトランスミッター

スマホのイヤホン端子にFMトランスミッターを接続し、スマホの音楽をカーラジオで受信する方法

  • メリット:安価&車側の配線不要
  • デメリット:FMトランスミッターの性能や車のアンテナの位置によって再生品質に差がある。FMトランスミッターのバッテリの持ち時間によっては長時間のドライブに、やや不向きな場合も。

Bluetooth+FMトランスミッター

スマホとFMトランスミッターをBluetooth接続し、スマホの音楽をカーラジオで受信する方法

※ベストな方法かどうかは別として、個人的にはこのパターンでスマホの音楽を聴いている人が1番多いと思います。多くの製品が売られているし機能や性能の進化も早いです。

  • メリット:比較的導入しやすく、車側の配線不要
  • デメリット:製品によって接続安定性や音質にばらつきがある。ほとんどのものがシガーソケットを占有する。

ポータブルBluetoothスピーカー

単純にスマホとポータブルBluetoothスピーカーを接続する方法。車載向けにドリンクホルダーにセットするタイプもあり。

  • メリット:FMトランスミッターと異なり電波の混線がない。高出力のものを選べば、音量不足はある程度解消できる。
  • デメリット:設置する方法や場所に配慮する必要がある(落下すると危ない)。

どれにするべき?

スマホやカーステレオの組み合わせは、みなさんそれぞれ違うので一概にこれとは言えません。ここでは私のケースを紹介します。選択基準などの参考にしていただければ幸いです。

私の車についているナビは、AUX端子はあるもののBluetooth機能は付いていませんでした。したがって上記の方法のうち、3番目のカーステレオとBluetoothで直接接続する方法以外で検討しました。選択の基準は以下のとおり。

  • 車内がごちゃごちゃしないこと
    車内で使うスマホ用ガジェットの多くは配線などで車内のごちゃごちゃ感が増してしまうが、それは避けたい(スッキリ使いたい)。

  • 高すぎないこと
    接続安定性や音質が実用レベルであるのはもちろんですが、あまり高すぎるのはイヤ。

シガーソケットがセンターコンソール内に格納されているタイプ

当初はスマホ以外の部分でバッテリーを心配するのが嫌だったので、シガーソケットから給電できるBluetooth+FMトランスミッターを中心に検討していましたが、私の車の場合、シガーソケットがセンターコンソール内に格納されていて、使用時は蓋が開放状態になるのが気になります。

また、FMトランスミッター方式の商品レビューを見ると音質や接続安定性には賛否両論あるようで、購入に踏み切れずにいました。

ハンズフリースピーカーという選択肢

最終的に私がたどり着いたのは、ハンズフリースピーカーでした。

これらは基本的に運転席のサンバイザー部分にクリップして、Bluetooth接続したスマホのハンズフリー通話を行うためのものですが、上位機種にはFMトランスミッター機能が搭載されていて、スマホの音楽を車内のFMにストリーミングできるのです。

以下の2機種は、バッテリー持続時間も14~20時間あるので、シガーソケットからの給電を受けずとも長時間ドライブに問題ないレベルです。

Jabra FREEWAY

Motorola Roadster2

ハンズフリースピーカーにした理由はもう一つあって、単純なFMトランスミッターだと通話時の音声までFMで飛ばして通話内容が「ダダ漏れ」するんじゃないか?という危惧があったからです(FMトランスミッターもしくはスマホで何らかの設定が出来るのかもしれませんが..)。

例えば信号待ちや渋滞時に 近くの車が使っているFMトランスミッターと周波数が同じだと、他の車が聴いている音楽が聞こえることがあります。当然、こちらの音楽が他の車に聞こえることもあり得るわけです。

この点、ハンズフリースピーカーの場合は、通話時にFMトランスミッターを簡単にOFFにでき、カーステレオからハンズフリー本体のスピーカーに切り替えて会話できるので、他の車にFM電波を拾われて会話を聞かれる心配がありません。

Jabra Freewayを買ってみた

私はJabraとMotorolaで迷いましたが、結局ポータブルのBluetoothスピーカーとしても活躍してくれそうなJabra Freewayを選びました。

購入時点では、Amazonの方が9,000円弱で、楽天よりも少し安かったので、Amazonで購入しましたが、キャンペーン開催時のポイントなどを考慮すれば楽天で買っても良いかもしれません。

Motorolaに比べて駆動時間は短いですが、私は普段、車の使用頻度が少ないので車に乗ったときだけスピーカーの電源をオンにするといった使い方で、1カ月以上充電しなくても大丈夫でした。

ちなみにバッテリーの残量が気になる場合は、ボタンひとつで残量を音声案内してくれます。

レビュー

Jabra Freewayは日本の販売代理店によって流通しているのでパッケージは日本語仕様。
店頭でも中身が確認できるようなパッケージ
製品を取り出す時は、パッケージの底面から引き出す
中身が確認できるようなパッケージのため、本体は透明のビニールでくるまれていたりしません。表面はマット仕上げで、指紋等はつきませんが、油っぽい手で触るとテカるかもしれません。
内容物一式。簡易説明書(日本語)や保証書、シガーソケット用充電アダプターやUSBケーブルが同梱されています。
アダプターの規格は IN: 12-24V OUT: 5V 750mA アダプタ側のUSB端子形状は タイプA
本体正面。「FM」「VOICE」「VOL+-」「MUTE」の文字部分は、PCのマウスのようにクリックできる構造になっている。スピーカーネットの生地は汚れや埃が付くと目立つのが、ややマイナスポイント。
着信時には音声コマンドで応答できますが、受話器のマークをクリックして応答や終話も出来ます。スマホ接続時はやんわりとブルーに点滅。
本体裏面。試してはいませんが、サンバイザーにクリップする金具は外せそうに見えます。もちろん技適マークもついているので日本国内での使用に問題ありません。
本体側面。サンバイザーの淵にフィットするようになだらかにカーブしています。クリップ金具は、本体をテーブルの上に置いた時に適度な傾斜を与えてくれます。
スマホ用の充電ケーブル(マイクロUSB・タイプB)で充電することも可能。充電中は赤いランプが点灯します。
Motorolaに比べると大きいのですが、サイズ感はこんな感じです。

充電時間

充電時間は、付属の充電アダプターを家庭用コンセント変換器に接続して充電してみたところ、1時間弱でフル充電されました。

使用感

実際に車内で使用してみましたが、今のところ快適に使えており、満足のいく買い物でした。

Jabra Freewayに限りませんが、スマホとカーオーディオを接続すると、ドライブがより楽しくなりますし、Google Play Music やSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスの真価も実感できると思います。

ただ、Jabra Freeway の内蔵スピーカーの音質が思っていたより優秀で、音量もかなり出せるので、使っているうちにわざわざFMトランスミッターでカーステレオに音楽を飛ばす必要性を感じられなくなりました(笑)。

あと、日本語のファームウェアでは、Jabra Freewayの音声ガイダンスや、操作時の日本語アナウンスのブラッシュアップが今ひとつという感じです(声が私好みではなかった)。

Amazonのレビューでも、ファームウェアは英語にした方が快適だし、便利という書き込みもあるようなので、私は、近いうちにファームウェアを書き換える予定です。

参考

※ サポートページは日本語対応。ファームウェアや、詳しいマニュアル等もダウンロード可能。詳しいマニュアルやファームウェアは、商品に同梱されていないので、サポートが終了する前に保存しておくことをおすすめします。