Windowsで使えるメールサーバーソフトいろいろ


自宅でメールサーバーの運用に挑戦したくてWindowsで動くメールサーバーソフトを探してみたところ、大手質問掲示板等の回答では意外と古い情報しかなかったので 最近のソフトをざっくりと集めてみました。これから自宅でサーバーを建てる方、個人や企業などでメールサーバーソフトの乗り換えを検討している方は参考情報としてお役立て下さい。

記載されている情報は、特に断りの無い限り記事公開日時点のものです。製品によっては、ユーザーアカウント数によって価格が変わるため、最下限と最上限の目安を記載しています。機能やサポート内容も含め、正確な情報は公式ページ等で確認して下さい。

 

EVO Mail Server

概要
EVO Mail Serverは、もともと高価なMicrosoft Exchange サーバーの代替として、「個人や小~中規模の企業でも安価で簡単にグループウェアを導入できるように」というコンセプトで開発されました。メールだけでなく、CardDAV/CalDAVによってカレンダーや連絡先をPCやスマホと同期したり、複数のメンバーで共有したりするグループウェアとして使うことも出来るほか、Webブラウザを介してメールやファイル共有、ユーザーによるアカウントのステータス制御、Gmailのようなサーバーサイドでの細かいメールフィルタリングといった機能を利用することも可能で、「これでもか」というくらい機能がてんこ盛りです。メールサーバーソフトとしては珍しく「Compatible with Windows7」や「Works with Windows Server® 2008 R2」のロゴマークも取得。

日本語化されたGUIには一覧性があり、動作させるために必要な設定や問題点をステータス画面から簡単に確認できるようになっているなど、初心者にも優しいユニークな機能は 小難しいメールサーバー導入のハードルを下げ、サーバー稼働後の運用のしやすさにも一役買っています。

海外のソフトなので国産の有料メールサーバーソフトの様に日本語による電話サポートや保守契約オプションはありませんが、そのぶん高機能なメールサーバーソフトを低コストで提供しているといった感じです(※利用できるユーザーアカウント数に応じて複数の価格が設定されています)。メールサポートは今のところ無料で何度でも受けることが出来る(日本語での質問可。返信は英語)ので、手厚いサポートが不要なら、非常にコストパフォーマンスが高い製品です。

日本版公式サイト
機能一覧(グローバル公式サイト・英語)

メールサーバー初心者の私でも自宅でメールサーバーを構築出来ました!
EVOメールサーバー 日本語使い方ガイド

基本機能
コスト
サポート

 

Mercury Mail

概要
GUIは英語ですが、個人利用(非商用)に限り無料で使用可能なメールサーバーソフト。スクリーンショットを見る限り、ツリーやタブで設定画面を切り替えるメールサーバーが多い中、小さなパレットウィンドウを複数開いて設定するGUIのようです。コミュニティやWiki、FAQなども用意されており、英語が理解できれば・・といったところでしょうか。開発元からはPegasus Mailというメールクライアントソフトも出ています。

公式サイト

公式コミュニティサイト  公式サイトよりも圧倒的に見やすいので内容をチェックするならこちらがおすすめ。IEでの閲覧推奨。

日本語で使い方を解説している方も結構いらっしゃるようなので、使い方についてはGoogleで検索 してみて下さい。

基本機能
コスト
サポート

 

hMailServer

概要
こちらもGUI・マニュアルともに英語ですが無料・オープンソースで商用利用も可能なようです(※詳しくはライセンス規約を確認して下さい)。設定画面は左側のツリー構造になったメニューから設定のジャンルを選択すると右側に設定項目が表示されるタイプです。メールサーバーとしての機能もきっちり押えているうえ、RoundCube等と組み合わせることで、前述のEVO Mail Server同様にWebメール機能も使うことができます。カレンダーや連絡先といったグループウェア機能が不要で(または別に用意する)、サポートも英語のユーザーフォーラムでOKならば、有力な候補になりうるかもしれません。

公式サイト

機能一覧

マニュアルドキュメント

基本機能
コスト
サポート

 

PMail Server 2

概要
PostPet的?なマスコットキャラクターが印象的な、国産のメールサーバーソフト。設定画面は、画面上部に複数のタブが配置されていてタブを切り替えることで各設定項目にアクセスできるタイプです。設定できる項目も豊富で機能的にも申し分ない感じです。個人的には、POP3で外部のメールサーバーからメールを取得する機能(FetchEML)が便利だと思いました。

コスト面でも最上位版が8,700円(税別)/ユーザーアカウント数無制限 で国産の有料製品としては後述の「Neonメールサーバー Advance」と同様、非常に安く導入できます。※利用できる機能によって4つのエディションがあり、さらに前バージョン(PMail Server。”2″ではない)については Vector でも機能限定の無料版が提供されています(ただし無料版はサポートを受けることが出来ません)。

公式サイト

マニュアルやBBS(フォーラム)のページについて:公式サイトトップページしかリンクが許可されていないようなので、上記公式サイトトップページから辿って下さい。

基本機能
コスト
サポート

 

E-Post Mail Server Standard

概要
国産の高機能・高性能メールサーバーソフトのひとつ。中~大規模の企業等を対象にした製品です。設定画面のスクリーンショットがほとんど見当たらなかったので、詳しくは分かりませんでしたが、製品カタログによれば、タブで切り替えるタイプのように見えました。また簡単設定ウィザードなど導入を簡単にする仕組みなどもあり、導入のハードルを下げる工夫がされているようです。詳しくは公式サイトで確認してみて下さい。

公式サイト

E-post メールサーバ構築ガイド(公式)

購入は直販ページ からオンラインで(銀行振込・代引き・クレジットカード)。

基本機能
コスト
サポート

 

Mdaemon Pro

概要
こちらも国産の高機能・高性能メールサーバーソフトのひとつ。小~大規模の企業等を対象にした製品です。開発元はアメリカの「Alt-N Technologies」で、日本ではウェアポータルという会社が取扱をしています。

設定画面は左側のツリーメニューから切り替えるタイプ。グループウェアやWebメールなどあらゆる機能が全部入りです。なお、 Vectorでは Pro版よりも安価な「MDaemon Standard 6ユーザ」という同社の製品を購入することもできます。Pro版との違いについての記述を見つけることが出来なかったので、興味のある方はウェアポータル株式会社に問い合わせて下さい。

ウェアポータルの商品ページ

本家(Alt-N Technologies) スクリーンショットなどはこちらで確認できます。

機能限定のフリー版

ウェアポータルオンラインショップ

基本機能
コスト
サポート

 

ArGoSoft Mail Server .NET

GUIが英語のメールサーバーソフト。設定画面は画面上部のタブ切替えタイプ。Webメール機能も使えます。価格は定価が89ドル(期間限定で59ドル)でユーザーアカウント数の制限は無いようです。公式サイトからスクリーンショット等も確認できます。購入はPayPal決済。

公式サイトの商品ページ

 

Kirium Mail Server

概要
Javaで動く国産のメールサーバーソフト。ユーザーアカウント数無制限、ひとつのライセンスでWindowsとLinuxどちらでも使えるようです。設定画面はWebブラウザを使って、左側のツリーメニューから項目を切り替えるタイプです。価格は29,800円で、支払はゆうちょ銀行振込のみ。 個人利用かつ非商用に限り、ユーザーアカウント数に制限のある無料版を利用できます(ただしサポートはありません)。

公式サイトの商品ページ

 

Neonメールサーバー Advance

概要
こちらもJavaで動く国産のメールサーバーソフト。ユーザーアカウント数無制限でWindowsとLinuxどちらでも使えるようです。設定画面は画面上部のタブを切り替えるタイプです。価格は8,000円で、国産の有料製品としては前述の「PMail Server 2」同様、非常に安く導入できます。試用版をVectorでダウンロード後、シェアレジでキーを購入することで製品版になるようです。設定マニュアルも充実しています。

Vectorの Neonメールサーバー Advance のページ