「ながら運動」で前腕や手首を鍛えられるパワーボールを買ってみました。今日はそのレビューをお届けします。
ジャイロ効果によって内部が高速回転する手のひらサイズのボールを握りながら、手首・前腕・上腕を円運動させることで、筋力向上を図るツール。
わずか250グラムで簡単に持ち運びができるのに、回転数を上げればなんと約28㎏もの負荷をかけることもできる。
パッケージ外観
パッケージは硬いプラスチックと紙の箱でかなり丈夫。安っぽさはありません。開けるのが少し大変ですが、輸送中に破損することはなさそうです。
私が購入したモデルは自動スタートのシンプルなタイプですが、NSD Spinnerには結構バリエーションがあって、最初にジャイロを回転させる方法が手動(ひもを使う)のものや、自動(ゼンマイ式)のもの、回転数に応じて色が変化するもの、カウンターが付いているものなどもあります。
どれも基本原理は同じなので、お財布と相談しながらお好みのモデルを選べば良いと思います。
サイズ感・付属品
本体の質・動作音
特許云々の絡みは分かりませんが、パワーボールは類似商品が沢山あって、私の購入したNSD Power Spinner は20年以上の歴史を持つトレーニング器具メーカーのものだそうで、そこそこいい値段しましたが、メーカーによっては1,000円以下のものもあります。
実際手に取ってみないと分かりにくいかもしれませんが、事前にYouTubeで見た他社製のパワーボールのレビュー動画で使われていたものよりも、NSD Power Spinner の方が質感もよく動作音が静かでした(他社の安い商品は、ジャイロの回転音以外に、部品の「カタカタ」音が結構うるさい)。
使うのには少しだけ慣れが必要
初めて使うときは手首の回転をうまくパワーボール内のジャイロに伝えられないかもしれませんが、数分もすれば安定して回せるようになります。コツとしては、
- まず手首のスナップを効かせながらパワーボール全体をゆっくりと回転させる(基本の動き)
- 速度が乗ってきたら今度は肘を支点に移して前腕部の回転を加えていく
- 動きが安定してきたら更に腕を曲げ伸ばしたりするなど向きを変えながらパワーボールの位置を変えていく
といった具合に段階を踏んで動作を大きくしていくことです。第2、第3の動きへ移行する時も基本の動きは維持します(ボールの回転が止まってしまうので)。
基本の動きだけだと、どんなに早く回転させても前腕部・手首・グリップ力のトレーニングにしかなりませんが、第2、第3の動きによって腕全体のトレーニングになるのです。
なお、ボールに正しく力が伝わっている時は静かな回転音だけ聞こえますが、基本の動きにブレが生じると部品の「カタカタ」音が聞こえるので動きをチェックできるようになっています。
あと、使用時は本体を手のひらでしっかりホールドして回転時に手の中とボール本体に隙間をつくらない方が良いかもしれません。
指先だけでボールを持つと指のトレーニングになりますが、よほどしっかりとホールドしないと動作時の摩擦で指の皮が痛いことになります。
腕のながら運動としては最適なツール
ながら運動グッズといえば、TV通販などでおなじみのスレンダートーンなどのEMS系、ワンダーコア、レッグマジック サークルなどのマシン系あたりが定番ですが、腹筋から下半身を鍛えるものが殆どです。
腕全体を鍛えることができる「ながら運動」グッズで、軽量コンパクトかつ負荷のレベルも幅が広いものとしては、今のところパワーボールぐらいしかないのではないでしょうか。
テレビのあるリビングや仕事用のデスクの脇に置いておけば、気が向いたときに手に取って2,3分回転させるだけでも結構な筋トレになるし、1個持っておいても損はないツールだと思います。
腕の筋トレ対策だけでなく いつでも運動に取り組むことでダイエットのモチベーションを維持したい方にもおすすめです。 活動量計のアクティビティアラーム対策としても便利です。