先日、Outlook for Windowsを使って同期しているiCloud上のカレンダーをOutlookで確認しようとしたら、
フォルダーを展開できません。このフォルダ―のセットを開けません。インフォメーション ストアを開けませんでした。
というエラーメッセージがでて、中身を見ることができませんでした。
最近iCloud上のカレンダーや連絡先、タスクをOutlookから操作することはあまりなかったので、いつからこのような現象になったのかは不明ですが、年2回あるWindows10の大型アップデートか、Outlook自体のアップデート、もしくはiCloud for Windowsのアップデートをきっかけにして、OutlookとiCloud for Windowsの連携がうまくいかなくなっていたようです。
ちなみに、iCloud for Windowsで設定されるiCloudメールは、他のプロバイダーメールやフリーメール等と同様に、IMAPで設定されるだけなので、上記のエラーとは無縁です。この記事はiCloudメールについてのトラブルシューティングではないのであしからず。
iClound for Windowsの再インストールとか面倒くさいので出来るだけやりたくありません。エラーメッセージの内容からiCloudと同期して出来たOutlook側のデータファイルが破損していると思われるので、これを削除してからiCloudを再設定したところ、無事に復旧することができました。
エラーからの復帰手順
「フォルダーを展開できません。このフォルダ―のセットを開けません。インフォメーション ストアを開けませんでした。」と表示されて、OutlookとiCloudの同期ができない時の復帰手順は以下のとおりです。
(所要時間:約3分)今回のようなケースでは、破損したデータファイルを削除しても、最終的にはiCloud側から最新のデータが再同期されるので問題ないはずですが、作業は自己責任でお願いします。操作に自信のない方は、後述の一般的なエラー解消方法を先に試してみるのも良いでしょう。
- Outlookの設定画面を開く
画面上部のツールバーから「ファイル」をクリックして設定画面を表示します。
- アカウント設定を開く
アカウント設定ボタンをクリックして展開し、一覧から「アカウント設定」をクリックします。
- iCloudのデータファイルを削除
アカウント設定ウィンドウが開いたら、データファイルタブを表示し、iCloud用のデータファイル(拡張子が.aplzod)を選択して、削除ボタンをクリックします。
この時、間違ってiCloundメール用のデータファイル(.ost)を削除しないように注意してください。
- データファイルの削除を実行
データファイル削除の確認ダイアログで「はい」をクリックします。一覧から、iCloudのデータファイル(.aplzod)が削除されたら、アカウント設定ウィンドウを閉じます。
- いったんOutlookを終了する
iClound for Windowsを使って、データファイルを再生成するため、いったんOutlookを終了させます。
- iCloud for Windowsの設定画面を開く
検索ボタンに「iCloud」と入力してiCloudをクリックし、iCloud for Windowsの設定画面を開きます。
設定画面を開く方法は上記の他に、Windowsのスタートボタン➡iCloudフォルダを辿る方法や、デスクトップ右下のタスクトレイにあるiCloudアイコンを右クリックして開く方法があります。
- Outlookの同期をいったんOFFにする
iCloud for Windowsの設定画面が開いたら、右側の同期項目からOutlook(メール、連絡先、カレンダー、およびタスク)のチェックを外して、適用ボタンをクリックします。
先の手順でデータフォルダを削除しているので、既にチェックが外れているかもしれません。その場合は次の手順に進んでください。
- Outlookの同期を再度ONにする
再び「メール、連絡先、カレンダー、およびタスク」にチェックを入れ、Outlookの同期を再度有効化します。
- 再設定完了
設定完了のダイアログが表示されたら「終了」ボタンをクリックし、iCloudの設定画面を閉じます。
- Outlookを再起動して作業完了
Outlookを起動してエラーが解消されているかを確認して作業完了です。
たとえば、カレンダーモードでiCloud上の予定表をクリックしてエラーダイアログが出ないことを確認します。なお、iCloud for Windowsが正常にOutlookに読み込まれている場合は、画面上部のツールバーおよびリボンツールバーにiCloud用のメニューやボタンが表示されます。