Microsoft Outlook を 仕事やプライベートで使っている現代人にとって、GoogleやYahooといったオンラインサービスとの同期は必要不可欠な機能です。
PC版(デスクトップアプリ)のOutlookでは、Outlook.comといった マイクロソフトの提供する個人向けクラウド型サービスや、Exchangeサーバーなどのエンタープライズ向けの製品と同期する機能を提供していますが、競合する他社のオンラインサービスや製品との間でカレンダーや連絡先を同期することはできません。特に個人でグーグルや日本のヤフーのサービスをメインで使っている場合は、Outlookとの情報連携ができずに不便な思いをしている方も多いことでしょう。
もちろん、利用する環境をマイクロソフトのものに統一したり、メールや予定などの管理をOutlook以外のソフトウェアに乗り換えるといった手段で不便を解決することも可能ですが、EVO Collaborator for Outlook という同期ソフト(Outlookに組み込んで動作するアドオン)を導入することで、使い慣れたクラウドサービスを乗り換えることなく Outlookを活用することができるようになります。

EVO Collaborator for Outlook の特徴
OutlookとGoogleを同期できるソフトは他にもいくつか存在しますが、EVO Collaborator for Outlook (以下ECO)ならではの特徴を確認しておきましょう。
メジャーバージョンアップであっても追加費用が一切かかりません。常に最新版を使うことが出来る点は、他社の製品とは一線を画する強力なメリットです。既に競合製品を使っている方であっても、バージョンアップコストを考えると ECOに乗り換えるのも一手です。
Googleカレンダー側で作成した予定の登録・削除を検知して同期処理を開始するPush同期に対応しています。ブラウザやスマホなどで作成・変更した予定がいち早くOutlook側に反映されるので、例えば複数人で同じGoogleカレンダーを共有してグループウェア的な運用をしている場合などに威力を発揮します。
海外の同期ソフトとして唯一、日本のYahooカレンダーにも対応しています(※アドレス帳はYahoo JAPAN側の仕様で同期できません)。
設定画面が日本語に対応しているので、英語が苦手な方でも抵抗感なく使えます。また日本語の公式サイトが用意され、ユーザーサポートへのメッセージを日本語で送ることができます(ただし、返信は英語です..)。
カレンダーや連絡先の同期に CardDAV/CalDAVという標準的な規格を使用するので、サービスを提供している側でこの規格に対応していれば、Google以外のクラウドサービスにも理論上対応できます。
例えばECOと同じ開発元が提供する EVOメールサーバーと組み合わせれば、メール・カレンダー・連絡先・タスクといった個人情報や機密情報を第三者に預けずに、自社または個人用のグループウェアとしてOutlookを活用することもできます(Exchangeの代替的な使い方)。
最新のOutlook2019やOffice365のデスクトップ版Outlookはもちろん、古いOutlook2007まで、幅広いバージョンのOutlookでの動作がサポートされているので、使い慣れたOutlookをわざわざ買い替える必要がありません。
ECOが対応しているサービス・製品一覧
日本版公式サイトでは、以下のサービスへの完全対応をうたっていて、他社製品に比べても対応サービスが圧倒的に豊富です。現在メインのクラウドサービスとしてGoogleを使っている方が 将来ヤフーやiCloudに乗り換えた場合でも、ソフトのお金が無駄にならない点は ECOの隠れたメリットです。
- EVO Mail Server
- Gmail ※1
- iCloud
- Outlook.com ※2
- Yahoo! ※3
- Aol.
- Baikal
- DAViCAL
- eGroupware
- FastMail.com
- fruux
- gmx.com ※4
- Horde
- Infomaniak.com
- Kerio Connect
- Kolab
- Mac OS X Server
- Mail.ru
- MailEnable
- MI.com(XiaoMi)
- ownCloud
- SabreDAV
- sapo.pt
- SOGo
- Synology
- Toodledo
- web.de
- Yandex.ru
- Zimbra
- 163.com
- 263.com
※1 Google Calendarを含む
※2 Hotmail, Windows Live Hotmail, MSN Hotmailを含む
※3 Yahoo!Japanを含む
※4 gmx.us/gmx.de/gmx.at/gmx.chを含む
またECOは、汎用性のある規格を使って同期するので、同期項目や同期の仕方を細かく制御するのはやや不得意ですが、その分サービス側の仕様変更の影響を受けにくく、古いバージョンのOutlookでも動作するので、長期に渡って安定した運用が期待できます。
ECOは無料?
有料のアドインソフトで、使い続けるには アクティベーション(製品の有効化)が必要ですが、動作や使い勝手を確認するために、1週間無料で試用することができます。さらに 日本限定のクーポンを使えば、通常よりもお得に手に入れることができます。
ECOの使い方
この特集では、EVO Collaborator for Outlookの使い方を複数の記事に分けて解説しています。一般的な利用では、「ダウンロードとインストール」~「複数のGoogleカレンダーとToDoリストの同期」までの内容で充分なはずです。
ご利用のPC環境やトラブルシューティングなど、必要に応じてその他の項目もご覧ください。なお、以下の目次は画面右側(スマホなどでは画面下部)にも表示しています。
- ダウンロードとインストール
ソフトウェアを、日本版公式サイトのダウンロードページからダウンロードする方法と、Windows PCにインストールする手順を解説しています。
- 基本操作
Outlookの画面に表示されるECOのメニュー構成と基本的な操作方法について説明します。初めてECOを使う方は 大まかな画面構成を把握しておきましょう。
- 同期設定
GoogleやYahoo!JAPAN 、iCloud、Outlook.comなどのクラウドサービスとOutlookの同期に必要な「プロファイル」を設定する作業を 動画付きで解説します。
- 初回同期に必要な操作
ECOは同期の安全性を確保するために 初回同期の実行前からOutlook側に存在する予定や連絡先などのアイテムをすぐに同期させません。既存のOutlook側のアイテムをクラウド側に反映させて自動同期させるには、データのアップロード作業をおこないます。
- 複数のGoogleカレンダーとToDoリストの同期
ここでは、Google側で複数のカレンダーやToDoリストを使い分けている場合における 追加の同期プロファイルの作成方法について解説しています。
- 購入・登録の方法と割引クーポン
ECOの購入と、試用版から製品版への切り替え方法、およびPC買い替え時などにおこなうアクティベーションの解除について見ていきます。
- 高度なデータ操作
CalDAV・CardDAVアクション機能を使うと、クラウドまたはOutlook上のアイテムを参照して個別に編集(アップロード、削除、ダウンロード等)したり、同期がうまくいかない場合のトラブルシューティングをおこなうことができます。
- 同期のリセット
ECOをアインインストールせずに、アイテムのリンク状態や新旧を識別するために保存されている情報をリセットする方法について解説します(上級者向け)。ECOの使用そのものをやめて、アンインストールする場合はこの作業は不要です。
- 裏技・プロキシ設定ほか
Proxy環境下でログインIDとパスワードが必要な場合の設定や同期情報格納フォルダの変更など、通常画面から設定できないオプション・パラメーターの設定について解説しています。
- サポート
ECOを快適に使い続けるためのアップデートの方法や、不具合発生時に役立つ公式サポートの利用方法などについてまとめました。
- トラブルシューティング
アクティベーション関連と同期設定関連について、以前当ブログに設置していたフォーラムに寄せられたトラブルシューティング事例を掲載しています。
- ToodleDoの同期
Toodledoのスター,フォルダ,5段階の優先度などの管理項目は、対応する項目がOutlook側には存在しないので、これらを適切に同期させるためのOutlook側の設定について解説しています。
- EVOメールサーバーと同期
家庭にある普通のWindows PCでも動作する EVOメールサーバーと Outlookの情報を ECOを使って同期させる際の設定情報について(EVOメールサーバーの解説記事内)
- 事前のバックアップ
OutlookをGoogleなどのクラウドサービスと初めて同期させる時には、データをバックアップしておきましょう。仮に設定を間違って想定した結果が得られない場合でも復元してやり直すことができるので安心です。
- PayPalのはじめかた
ECOのライセンス購入時に使用するオンライン決済サービス PayPalのアカウント作成方法について解説しています。