EVO Mail Serverの使い方

EVOメールサーバー は、Windowsにインストールして利用できるサーバーソフトウェアです。メールとCalDAV/CardDAV(カレンダー・連絡先・タスク)機能が統合されているため、グループウェアの基本的なツールをこれ1つでまかなうことが出来ます。

更にオープンソースのWebメール「Roundcube」と統合することで、ユーザーの利用スタイルに応じた柔軟なメール環境を提供してくれます。

EVOメールサーバーのメリット

EVOメールサーバー(EVOMS)は、海外の製品ですが、国産の競合製品にも劣らないメリットがたくさんあります。

簡単に使える

もちろん、ある程度のネットワークやセキュリティに関する知識は必要です。それでも、EVOメールサーバーは以下の点で、メールサーバー構築 のためのハードルを大きく下げてくれます。

  • WindowsOSで動作
    Windows上で動作するため、他のOSの知識は不要です。自宅で メールサーバー自作 に初めて挑戦したい方にもおすすめです。

  • GUIを使って各種設定が可能
    海外の製品にも関わらず、設定画面は日本語GUIが採用されており、直感的な操作が可能です。取っつきにくいコマンドラインでの設定はありません。CSRの作成や証明書のインストールも簡単です。

  • 導入支援機能
    各設定項目欄からブラウザのヘルプにアクセスしたり、設定エラーを検知して表示するなど、操作に迷った時や、うまく動作しない時も、解決の糸口を見つけやすいように設計されています。

高い汎用性 – Exchangeの代替として活躍できる機能を装備

大規模な組織で使用されているような高度なグループウェア機能こそありませんが、そもそも多様な機能を必要としない場合や、小規模な組織の場合は、メール・連絡先・カレンダー・タスクリスト機能があれば充分であるといえます。

EVOメールサーバーはスタンダードな機能とプロトコルを採用しているので、異なるプラットフォーム(OutlookやiPhone・Android)との連携をスムーズに行うことができます。機能の追加や仕様の変更が少ない分、運用面で高い汎用性を発揮します。

EVOメールサーバーは、Microsoft社の提供する MPR(Microsoft Platform Ready)の検証を経て Works with Windows ServerR 2008 R2 及び Compatible with Windows7 の両ロゴを取得しています。

柔軟な価格体系と優れたコストパフォーマンス

Microsoft Exchange Serverなどのソリューションは、導入と維持の費用面で必ずしも最適であるとは限りません(もちろんコストだけが選択材料ではありませんが..)。

EVOメールサーバーは、他の高価なメールサーバーソフトウェアと比較しても豊富な機能を備え、ユーザーアカウント数に応じた柔軟な価格体系で、高機能かつ低コストなソリューションを実現しています。

ソフトウェアは買い切りタイプで同一バージョン内のアップデート(例:Ver. 3.0.xx→3.0.yy)は無料です。日本語による保守契約オプションは提供されていませんが、日本語による手厚い保守の必要がなければ、長期に渡り低コストで運用することも可能です。

※メールサポートは無料で何度でも受けることが出来ます(ただし、メールサポートの無料提供については今後変更される可能性があります)。

EVOメールサーバーの使い方

公式サイトで公開されているユーザーガイドは英語のみとなっています。公式サイトのマニュアル内容をほぼ網羅しつつ、さらにEVO メールサーバーの仕組み、導入から設定までを 解説します。

下記とは別に、私が実際にEVOMSを使えるようにするまでに実施した手順などを、「構築メモ」としてまとめているので、よろしければそちらもご覧ください。

導入編

活用編

構築メモ(別記事)

ドメインの取得|使用機器と回線|固定IPサービスの契約と接続|IP逆引き設定|DNSサーバーのレコード設定|ルーターの設定|ファイアウォールの切り替え|メール用の電子証明書

リファレンス

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リンク集

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