EVOメールサーバーの構築メモ(5)

DNSサーバーのレコード設定

ここまでの作業でドメインと固定IPを取得しました。このページでは、ドメインと固定IPの関連づけ作業を行います。※ 仕組みついては、こちらで説明したとおりです。

お名前.comでのDNSレコード編集

ドメインNaviにログイン

お名前.comトップページの右上にある「ログイン」をクリックします。
「お名前ID」とパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。

既に所有しているドメインの中に、有効期限が近いものがあると、ログイン直後に契約更新の画面が表示されることがあります。その場合は、画面上部の「Navi TOP」のタブをクリックします。

ドメインNaviトップ画面。画面上部の「ドメイン設定」タブをクリックします。

DNSレコード設定画面を開く

ドメイン設定タブに移動したら画面下へスクロールします。
「ネームサーバーの設定」にある「DNS関連機能の設定」をクリックします。
EVOMSで運用するドメインを選択して「次へ」をクリックします。
DNS関連機能設定画面が開いたら、下へスクロールします。
DNSレコード設定を利用するの「設定する」をクリックします。
DNSレコード設定画面。下にスクロールします。

DNSレコードを設定(追加)する

入力欄でEVOMS利用に必要なDNSレコードを入力します。

タイプを選択>値を入力>追加ボタンをクリックします。

入力した値が下の段に追加されます。

上記①②の手順を繰り返してEVOMSで利用する4種類のレコードを追加します。なお、メール機能を使わない場合は、「Aレコード」以外追加不要です

DNSレコードの設定例

取得した固定IPとドメインが以下の場合

  • 固定IP:
    123.456.789.777
  • ドメイン:
    example.com
  • 運用したいメールアドレス:
    user@example.com

Aレコード

  • ホスト名: 
    mail.example.com
  • TTL: 
    3600
  • VALUE: 
    123:456:789:777

メールサーバーとして使用するPCに直接グローバル固定IPが割り当てられるので、Aレコード名欄は「mail.example.com」としました。

MXレコード

  • ホスト名:
    @example.com
  • TTL: 
    3600
  • VALUE:
    mail.example.com
  • 優先:
    10

お名前.comのヘルプ「MXレコードの設定方法は? 」を参考に、ホスト名の入力欄は空欄にします(”@”と”example.com”の間に何も入力しない)。

なお、お名前.comのDNS設定では、あらかじめAレコードのホスト名に「mail.example.com」が追加されていないと、VALUEを「mail.example.com」とするMXレコードを追加できません。

TXT(SPF)レコード

  • ホスト名:
    example.com
  • TTL:
    3600
  • VALUE:
    v=spf1 ip4:123.456.789.777 ~all

ホスト名の入力欄は空欄にします(”.example.com”の前に何も入力しない)。

VALUE欄の記述方法は、
「v=spf1 ip4:123.456.789.777 ~all」
のマーカー部分を、マイIPで割り当てられた固定IPに置き換えて記述します。なお「all」の前の記号はハイフン「–」ではなくチルダ「~」です。

SRVレコード

今回は必要ないので設定しません。

お名前.comの画面(続き)

各種レコードを入力したら作業を進めます。

全てのレコードを追加したところ。
必要なレコードの追加が終わったら、画面一番下の「確認画面へ進む」をクリックします。

初めてレコード設定を行う場合は、ネームサーバー変更のオプションにチェックを入れておきます。

設定内容の確認&設定実行
内容確認画面。下にスクロールしてください。
内容を確認したら「設定する」をクリックします。
変更処理中。少し待ちます(だいたい1分以内)。
完了画面が表示されたら設定完了です。ドメインNaviからログアウトして構いません。

もう一度DNSレコード追加画面を開くと、追加した各レコードや変更されたネームサーバーを確認することができます。修正したい場合は、一旦削除してから再度追加します。

レコード設定とネームサーバー変更のお知らせが「お名前.com」から届きます。確認したら削除して構いません。