ここでは gSyncitを使って OutlookToDoとGoogleタスクの同期をおこなうための設定方法を説明します。
最も簡単に使う場合は、Googleアカウントとの対応付け(Task Mapping)をおこなうだけで大丈夫です。
同期させる前にあらかじめデータのバックアップをとっておくことをおすすめします。
Googleアカウントとの対応付け (Task Mappingタブ)
「Account Type」を「Google」にし、「Username」と「Password」を入力して「Verify Account」をクリックします。
「Manage tasks in:」で「Google Tasks」を選択し、下の「GoogleTask ListのドロップダウンリストからOutlookのタスク(TOODO)と同期させるGoogle側のリストを選択します。(Google側のタスクを全て同期する場合は「all tasks」を選択します)
同期オプションの設定 (Sync Optionsタブ)
上記画像でグレーアウトしている項目は「Task Mapping」タブで、Googleカレンダーとの同期を選択している場合のみ機能します。
- ※1 「Task Mapping」タブでGoogleカレンダーとの同期を選択している場合のみ機能します(Googleタスクとの同期を選択している場合は変更できません)。
- ※2 「Task Mapping」タブでGoogleカレンダーとの同期を選択している場合は、Googleカレンダーのイベントと読み替えてください。
同期範囲の設定 (Sync Rangeタブ)
ここでは、タスク(TODO)の同期範囲を設定することができます。
「Application Settings」の「Sync Options」画面の共通設定で行った同期範囲は、Googleカレンダーとの同期に関するものですので、タスクの同期範囲はこちらで指定したものが適用されます。通常は初期設定(All Items)のままで問題ありません。
同期させる範囲を次の三種類から選択します。
初期値。全てのタスクを同期します。
具体的な日付の範囲で同期します。
今日を起点として過去及び将来の同期範囲を指定します。
- Sync items from:xxx Days back from current date.
同期実行時の現在日付から何日前までのタスク(TODO)を同期する。(数値を指定する) - Sync items to:xxx Days ahead from current date.
同期実行時の現在日付から何日先までのタスク(TODO)を同期する。(数値を指定する)
Outlookの分類項目を同期させる (Outlook Categoriesタブ)
上半分の「Define a set of categories to filter/assign tasks」欄は、OutlookのタスクからGoogleタスクへの同期をする際にOutlookの分類項目でフィルタリングしたり、Google側から同期されるタスクにOutlookの分類項目を割り当てるための設定を行います。なおこの欄は、下の「Category Options」欄で
- Only sync tasks to Google calendar/tasks that contain one or more these categories.
- Do not sync tasks to Google calendar/tasks that contain any of these categories.
- Assign these categories to new tasks imported form Google calendar/tasks.
のいずれかのオプションを選択した場合のみ操作が可能です。
プルダウンメニューから下記「Category Options」欄で指定したい分類項目を選択して「Add Category」ボタンをクリックすると、すぐ下の枠に指定した分類項目が追加されます。
指定した分類項目を削除したい場合は、削除したい分類項目をクリックして「Remobe Category」ボタンをクリックします。
- Don’t filter by category (sync all items)
デフォルト設定。全てのタスク(※)を同期します。 - Only sync uncategorized Outlook tasks to Google Calendar.
未分類のOutlookタスクのみGoogleタスク(※)に同期します。 - Only sync tasks to Google calendar/tasks that contain one or more these categories.
分類項目が割り当てられている予定のみGoogleタスク(※)に同期します。 - Assign all these categories to tasks imported from Google calendar/tasks.
Googleタスク(※)から同期されたタスクすべてに、画面上の「Define a set of categories to filter/assign appointments」で追加した分類項目を割り当てます。 - Do not sync tasks to Google calendar/tasks that contain any of these categories.
「Define a set of categories to filter/assign Outlook contacts」で追加した分類項目を同期しません。 - Assign these categories to new tasks imported form Google calendar/tasks.
Googleタスク(※)から同期された新しいタスクのみに、画面上の「Define a set of categories to filter/assign appointments」で追加した分類項目を割り当てます。 - Automatically sync Outlook categories with Google task lists.
GoogleタスクのリストとOutlookの分類項目を自動で同期します。
※「Task Mapping」タブでGoogleカレンダーとの同期を選択している場合は、Googleカレンダーのイベントと読み替えてください。
既定表示の同期方法の設定 (Defaultsタブ)
「Defaults」タブでは、OutlookやGoogleで新規タスク作成時に、それぞれ既定入力される項目をどのように同期させるかを指定します。
具体的にはGoogleカレンダーをタスク管理に使用している場合のGoogleカレンダー側の予定(イベント)の通知方法やタスクがOutlook側に同期される際に、強制的に付加する優先度を指定します。
Default reminder type when creating new Google events:
初期値:Pop-up
Googleカレンダーに新しいタスクイベントが作成された場合の既定のアラーム(通知)のタイプを選択します。(注)「Task Mapping」タブでGoogleカレンダーとの同期を選択している場合のみ機能します(選択していない場合は操作できません)。
- Default(Google既定)
- Pop-up(ポップアップ)
- E-Mail(メール)
- SNS(モバイル)
- None(なし)
Task priority when syncing new Google tasks to Outlook:
初期値:Normal
Googleタスクから新しいタスクがOutlook側へ同期される際に強制的に付加する優先度をしていします。
- Low(低)
- Normal(標準,Outlook既定)
- High(高)
メールをタスクとして管理する方法 (Followup Tasksタブ)
前提知識
Outlookではメールをフォローアップし、タスクとして追跡管理するために、次の2つの登録方法が用意されていますが、登録の仕方によってOutlookでの取り扱いが異なります。
フラグ付きのメールとして、TODOバーおよびタスク管理画面に表示されますが、あくまでもメールアイテムとして扱われるので編集することはできず、保存場所はメールが配信されている場所となります。
したがって、タスク画面からこのアイテムを削除するとメール本体も削除することになります。
メールの内容が自動でテキスト変換され、メールとは独立したタスクとして登録することができます。
したがって、タスクとして内容を再編集することが出来るほか、タスク完了後に削除をしても、当初のメール本体には何ら影響はありません。
この方法で作成されたタスクの保存場所は、通常の方法で作成したタスクと同じ場所になります。
「Followup Tasks」タブでは、上記1つめの登録方法によりタスクとして扱われるメール(フォローアップするアイテム)をGoogleタスクに同期させる設定を行います。
※上記1つめの方法でOutlookのタスクやTODOバーに表示されるメールは、通常のタスクと異なりメールが配信されたフォルダに保存されているので、「Task Mapping」タブで指定したタスクフォルダとの同期によって当然にはGoogle側へ同期できません。
※上記2の方法でメールをタスク化したものは、そもそもタスクフォルダに保存されるので特別な設定なしに同期されます。
「Followup Tasks」タブ設定の手順
この機能を使用する前に、最初の「Task Mapping」タブで、Outlookのタスクリストを選択しておいてください。
指定したフォルダを解除する場合は、個別にチェックを外すか画面左下の「Deselect All」ボタンをクリックして全ての選択を解除します。
※全部指定しても良いかもしれませんが、当方では検証していません。受信トレイや仕事用など、特にフォローアップするメールが多いフォルダを指定すれば十分ではないでしょうか。
(機械訳)このマッピングを変更すると、このマッピングに関連付けられているすべての項目を再同期することが必要になります。続行しますか?
その他の設定(Otherタブ)
「Other」タブでは、指定した優先度のタスクのみ同期させたり、完了したタスクを特定のフォルダに移動させたりすることが出来ます。
また、Googleカレンダーの予定表とタスクを同期させる際に、Googleカレンダーの予定の件名に任意の文字を付加する設定が出来ます。
Only sync Outlook tasks with a priority set to:
初期値:オフ
指定した優先度のタスクのみ同期します。
- Low(低)
- Normal(標準)
- High(高)
Move completed Outlook tasks to the specified Outlook folder:
初期値:オフ
完了したタスクを削除せずにOutlookの特定のフォルダに移動させます。
※「Select Folder…」ボタンをクリックすると,フォルダ一覧が表示されるので,移動させたいフォルダを指定します。
Google Calendar Task Event Prefix:
初期値:[Task]
Googleカレンダーの予定の件名に,付加する文字列を指定します。
(注)「Task Mapping」タブで,Googleカレンダーとの同期を選択している場合のみ機能します(選択していない場合は操作できません)。
同期履歴の初期化(Repairタブ)
修復を行います。内部同期テーブルを再調整するには「Reset Sync History」ボタンをクリックします。
例えば同期動作に問題発生した場合に、一端Google側のタスクを全部削除してOutlook側から再度同期をやり直したい場合などは「Reset Sync History」を実行し、Google側の削除による同期を回避してから改めて同期を行います。