2020年3月現在、PC版Outlookを使ったYahooメールへのIMAP接続は 公式にはサポート対象外になっています。
Outlook2019以降(Office365 や Office Home and Business Premiumなどのライセンスで同等版にアップグレードされているものを含む)では OutlookにおけるYahooメールのIMAP接続に関する動作が改善されたようで問題なく使えるようになりましたが、Outlook2016以前のバージョンではYahooメールのIMAP との相性が悪く、やや複雑な設定を要します。
ここでは Outlook2016以前のOutlookでYahooメールのIMAPを利用する際の問題点とその対処法について解説します。
- この記事は2016年2月に初投稿された別の記事からアーカイブとして分離・再編成したものです。検証および解説内容は当初のものとなっています。
- この記事のとおりに設定しても必ず動作する保証はありません。うまくいかない場合はPOP接続を選択することをお勧めします。
OutlookとYahooメールをIMAPで同期する際の注意点
- ゴミ箱 Trush
- 下書き Draft
- 送信済みメール Sent
- 迷惑メール Bulk Mail
これらの英語のフォルダをOutlook側で名前変更するのは危険なのでやめた方が無難です。
- 下書き
- 削除済みアイテム
- 迷惑メール
OutlookとYahooメールをIMAPで同期する際の問題点
Outlook側とYahooメール側の特殊フォルダをマッチングさせることが出来ないので、ゴミ箱や下書きフォルダなどの特殊フォルダがそれぞれ2つずつあるような形になります。
そのため特にブラウザやスマートフォンなどでもYahooメールを同期している場合に運用効率が低下します。
さらにOutlook側で「送信済みアイテム」を保存(Yahooメール側へ同期)することは出来ません(サーバー側で禁止している旨のエラーが表示されました)。
対処方法(案)
Ⓐ 通常の削除ボタンでメールを削除すると、Outlookの「削除済みアイテム」に移動してしまうので、クイック操作を使って、Trash(=Yahooメールのゴミ箱)に移動させる方法
Ⓑ メールアカウントの詳細設定画面にある「削除済みアイテム」タブ で、削除したアイテムの移動先を Trash(=Yahooメールのゴミ箱)にする方法
Ⓑの方法は、通常の削除ボタンを使ったメールの削除が可能ですが、利用できるのはOutlook2010までです(2013から機能が廃止された)。
Ⓐ まず自分のYahooメールアドレス宛にBCCでメールを送信し、さらに受信したメールを仕分けルールで Sent(=Yahooメールの送信済みメール)に移動させる方法(仕分けルールの作成例)
※ 自分宛にBCCを送信する方法は次の3つ
Ⓑ 送信メール用の仕分けルールを作成して、送信したアイテムのコピーを Sentフォルダに移動する方法(仕分けルールの作成例)
2016年1月現在、Ⓑの方法は Outlook2016では正しく機能しません(差出人のメールアドレスが保存されず、「Sent」フォルダで同期エラーが発生します。Outlook2010はOK。2013は不明)
Ⓒ メールアカウントの詳細設定画面にある「送信済みアイテム」タブで、送信したアイテムを Sentフォルダに保存する方法
Ⓒの方法は Outlook2010までです(2013から機能が廃止された)。
有効な対策は今のところありません。例えば Outlookで作成した下書きをブラウザ版Yahooメールで利用する場合は、Outlookの下書きフォルダから手動Draft(=Yahooメールの下書き)に移動します。