EVOメールサーバーの構築メモ(7)

ルーターの設定

このケーススタディでは、マイIPサービスによってインターリンクVPNサーバーに接続しているので、ルーターの設定は特に必要ありませんが、グローバル固定IPが割り当てられている回線を使用している場合やEVOメールサーバー(以下「EVOMS」)のメール機能を使わない場合など、マイIPを使用しないケースでは、ルーターの設定(ポートの開放・ポートフォワーディング・ポートマッピング)を行います。

この作業は難しいものではありませんが、ルーターの設定画面の操作については機種により異なるので、ご自身の環境に合わせて適宜読み替えてください。

マイIPを使っている場合は次の作業に進んで下さい。

事前準備

ポート開放する機器のIPアドレスが変わらないように、EVOメールサーバー用のPCにDHCP固定割当設定を行う(ルーターのマニュアルを参照)か、IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNSを手動で設定(ルーター側のDHCP無効+PC側のIPアドレスを固定 )しておきます。

参考までに、以下に主要な家庭向けルーターメーカーの解説ページのリンクを載せておきます。

  • BUFFALO
    ※該当の型番をクリックすると、すぐにポート開放に関する説明を見ることができます。
  • I-O DATA
    ※該当の型番を検索→マニュアルを表示→ポート開放に関する説明ページに移動する必要があります。
  • corega
    ※該当の型番→製品カタログ画面下部→PDFダウンロード→ポート開放に関する説明ページに移動する必要があります。
  • NEC
    ※「ポートマッピング設定手順」を開き、該当の型番をクリックすると、ポート開放に関する説明を見ることができます。

開放するポート

開放するポートの種類については以下を参照してください。

導入前の準備・確認事項(ルーターのポート開放)

Huawei製 HG8045jのポート解放例

ブラウザのアドレスバーに http://192.168.1.1(HG8045j のデフォルト IP アドレス: 192.168.1.1)を入力してログイン画面を開きます。

ユーザー名とパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。

ルーターのユーザー名とパスワードがデフォルトのままの場合は、セキュリティの観点から後で変更しておくことをおすすめします。

ログインしたら、画面上部のメニューから「詳細設定」をクリックします。
画面左側の「ポートフォワーディング」をクリックします。
ポートフォワーディング(ポート開放)の設定画面が開いたら、前述の開放するポートを全て設定します。※メール機能を使わない場合は3種類。
画像の要領で各ポートについて入力し「追加」していきます。
「追加」をクリックすると、画面下にリストに表示されます。

記入例

  1. アプリケーション名
    リストに追加した時に分かりやすいものを付けます(ex:ポート番号+通信内容)。
  2. デバイス(IP)
    プルダウンメニューからEVOメールサーバーがインストールされたPCを指定するか、EVOメールサーバーの内部IP(LAN側のIPアドレス)を手入力します。
  3. LAN側ポート
    開放したいポート番号を入力します。
  4. プロトコル
    TCPを選択します。
  5. WAN側ポート範囲
    開放したいポート番号を入力します。開始・終了いずれも同じ。
  6. 許可されたリモートIPアドレス
    すべてのIPアドレスを選択します。
  7. WAN接続
    特に変更不要。
必要なポートについて全て設定したところ。設定が終わったら、ルーターの設定画面からログアウトして構いません。