EVO Mail Serverの使い方(10)

CalDAV/CardDAV クライアント設定

ここでは、Outlookやスマートフォンといった CalDAV/CardDAV クライアントからEVOメールサーバー(以下「EVOMS」)に接続して、カレンダーや連絡先などの情報を同期するための設定情報について解説します。

解説にあたっては、ケーススタディで使用したドメインやDNSレコードを例にしています。また、EVOMSのオプションはデフォルトの状態を前提にしています。適宜、ご自身のものに読み替えて下さい。

取得した固定IPとドメインが以下の場合

  • 固定IP:
    123.456.789.777
  • ドメイン:
    example.com
  • 運用したいメールアドレス:
    user@example.com

クライアント側に設定するアカウント情報の例

  • サーバー
    http://mail.example.com:8008/
  • アカウント名(ユーザー名)
    「user」または「user@example.com」
  • パスワード
    EVOメールサーバーのUser Account Managerで設定したユーザーのパスワード

Outlookで同期する方法

Outlookは標準でCalDAV/CardDAV機能をサポートしていません。OutlookとEVOMS間でカレンダー、タスク、連絡先を同期するには、Outlookのアドオンソフト EVO Collaborator for Outlook を使用します。

EVOMSと同期させる際の EVO Collaborator for Outlookのアカウント設定欄の入力例は以下のとおりです。下線部分をご自身のものに置き換えてください。

  • CardDAV/CalDAVのホストネーム 又は、webcal://URL
    http://mail.example.com:8008/

  • E-mailアドレス又は、ユーザーネーム
    user@example.com または user

  • パスワード
    EVOメールサーバーのUser Account Managerで設定したユーザーのパスワード

iOSで同期する方法

iPhoneやiPadは標準でCalDAV/CardDAV機能をサポートしているので簡単に設定できます。以下の手順で設定します。※画像はiOS9(iPad)

設定>「メール/連絡先/カレンダー」>「アカウントを追加」の順に辿ります。
「アカウントを追加」画面で「その他」を選択します。
連絡先を同期するには「CardDAVアカウントを追加」を選択します。
前述の設定例を参考に、必要事項を入力して「次へ」をタップします。
続いてカレンダーとタスクを同期するには「CalDAVアカウントを追加」を選択します。
入力内容はCardDAVと同じです。
iOSと同期させたい情報の種類を選択して、右上の「保存」をタップします。

Androidで同期する方法

Androidは標準でCalDAV/CardDAV機能をサポートしていませんが、CalDAV/CardDAVに対応した同期アプリを入れることでAndroid標準の連絡先やカレンダーに同期させることが出来ます。

私は試していないのでレビューはできませんが、気になったアプリを3つ紹介します。

3つ目のアプリは有料ですが、1つのアプリでCalDAV・CardDAV両方の機能があるので便利そうです。Youtubeの紹介動画もあるようなので使い方のイメージは大体つかめると思います。