gSyncitの使い方(8)

メモとGoogleドライブの同期を設定する

ここでは gSyncitを使ってOutlookメモとGoogleドライブの同期をおこなうための設定方法を説明します。

最も簡単に使う場合は、Googleアカウントとの対応付け(Notes Mapping)をおこなうだけで大丈夫です。

同期させる前にあらかじめデータのバックアップをとっておくことをおすすめします。

Googleアカウントとの対応付け (Notes Mappingタブ)

ここではGoogleドライブとの同期設定を行います。なお、こちらでIMAPをオンにしていればGmailとの同期も可能です。ただしGmailの場合は読み取り専用となります。

設定画面左上の「Google Sync」内の「Notes Sync」をクリックし、続いて画面右下の「New」をクリックします。(画面は設定済みのもの)
Googleドライブとの同期設定画面が開いたら「Notes Mapping」タブで、まずは「Googleドライブ」側の必要項目を設定します(上半分「Google Account」の箇所)。
  1. 「Account Type」を「Google」
  2. 「Username」と「Password」を入力して「Verify Account」をクリック
  3. 「Manage notes in:」で「Google Drive」を選択し、下の「GoogleDrive Folder(Collection)のドロップダウンリストからOutlookのメモを同期させるフォルダを選択します。(Googleドライブ側で別途フォルダを作成していなければ「default」が自動的に選択されます。この場合はGoogleドライブの「マイドライブ」にOutlookのメモが同期されます。)
Outlook側の必要項目を入力します(下半分「Outlook Notes」の箇所)。
「Select Notets」をクリックしてOutlook側の同期させたいメモフォルダーを選択します。
選択して「OK」をクリックすると自動的にOutlookのメモの場所が読み込まれます。
Mapping Descriptionの欄は、同期設定の名称などの説明を日本語等で入力します(特に入力は不要です)。

同期オプションの設定(Sync Optionsタブ)

  • Primary Note source
    初期値:Outlook Notes

    初回同期の元になるメモ(ノート)を選択します。

  • Outlook to Google Drive
    初期値:オン

    OutlookからGoogleへの同期を有効にします。

  • Google Drive to Outlook
    初期値:オン

    GoogleからOutlookへの同期を有効にします。

  • Always overwrite older note items when conflict encountered.
    初期値:オン

    競合が発生した場合は,古いメモ(ノート)を上書きします。

  • Automatically continue synchronizing on failure.
    初期値:オフ

    エラーが発生した場合でも同期を継続します。

  • Manually confirm deleting notes.
    初期値:オン

    削除されたメモ(ノート)を手動で確認します。

  • Allow notes to be deleted.
    初期値:オン

    メモ(ノート)の削除を許可します。

  • Remove duplicate entries.
    初期値:オフ

    同期の際に,重複したメモ(ノート)を削除します。

Outlookの分類項目を同期させる(Outlook Categoriesタブ)

Define a set of categories to filter/assign notes

上半分の「Define a set of categories to filter/assign notes」欄は、OutlookのメモからGoogleドライブへの同期をする際にOutlookの分類項目でフィルタリングしたり、Google側から同期されるメモ(ノート)にOutlookの分類項目を割り当てるための設定を行います。なおこの欄は、下の「Category Options」欄で

  • Only sync notes to Google Drive that contain one or more these categories.
  • Don’t sync notes to Google Drive that contain any of these categories.

のいずれかのオプションを選択した場合のみ操作が可能です。

プルダウンメニューから下記「Category Options」欄で指定したい分類項目を選択して「Add Category」ボタンをクリックすると、すぐ下の枠に指定した分類項目が追加されます。

指定した分類項目を削除したい場合は、削除したい分類項目をクリックして「Remobe Category」ボタンをクリックします。

Category Options
  • Don’t filter by category (sync all items)
    デフォルト設定。全てのメモ(ノート)を同期します。
  • Only sync uncategorized Outlook notes to Google Drive.
    未分類のOutlookメモのみGoogleドライブに同期します。
  • Only sync notes to Google Drive that contain one or more these categories.
    分類項目が割り当てられているメモ(ノート)のみGoogleドライブに同期します。
  • Assign all these categories to notes imported from Google Drive.
    Googleドライブから同期されたノートすべてに、画面上の「Define a set of categories to filter/assign appointments」で追加した分類項目を割り当てます。
  • Don’t sync notes to Google Drive that contain any of these categories.
    「Define a set of categories to filter/assign Outlook contacts」で追加した分類項目を同期しません。

IMAPの接続設定(Connectionタブ)

「Connection」タブでは 「Notes Mapping」タブでメモ代わりに使用しているGmailをIMAPで取り込む設定にしている場合に、gSyncitがGmailにIMAPでアクセスするための設定(IMAPサーバーの指定)を行います。

なお、Outlookメモ(ノート)の同期をGoogleドライブとの間で行う設定にしている場合は必要が無いので、「Connection」タブの値を編集することはできません(上記のようにグレー表示になっています)。

Gmailとの同期を行う場合でもデフォルト値で問題ないはずですが、うまくいかない場合は念のためGmailのヘルプでIMAPの設定値等を確認してみてください。

メモ代わりに使っているGmailとの同期方法

まず、Gmailの設定画面にアクセスしてIMAP接続が有効になっているかを確認します。有効になっていない場合は、IMAPを有効にするを選択して画面下部の「変更を保存」をクリックします。

次にgSyncitの「Notes Mapping」タブに戻り、「Manage notes in:」の欄で「Gmail (Read-Only)」のラジオボタンをクリックして選択します。

すぐ下の「Gmail Notes Folder」のドロップダウンメニューから参照させるGmailのフォルダラベル(メモ用のメールを保存している任意のフォルダラベル)を選択します。

※Gmailの下書きフォルダをメモ代わりに使用している人もいらっしゃると思いますが、今のところ下書きフォルダは指定できないようです。

以上の設定を終えると「Connection」タブの設定値の編集が可能になります。

同期履歴の初期化(Repairタブ)

修復を行います。内部同期テーブルを再調整するには、「Reset Sync History」ボタンをクリックします。

例えば同期動作に問題発生した場合に、一端Google側のメモ(ノート)を全部削除してOutlook側から再度同期をやり直したい場合などは、「Reset Sync History」を実行し、Google側の削除による同期を回避してから改めて同期を行います。