NASからOpenVPN用の証明書をダウンロードしたら、次はNASにアクセスする端末にOpenVPNアプリを導入します。アプリは iOS、Android、Windows、Mac版など複数のOS向けに無料で提供されています。
OpenVPNアプリの基本的な使い方は以下のとおりです。
(所要時間:約5分)ここでは iPhone版を例に解説しますが、アプリに証明書をインストールして接続するという作業フローは同じです。
- アプリをインストールして起動
アプリストアからOpenVPNアプリをインストールして起動し、通知をONにして利用規約に同意すると初回起動画面が表示されます。
利用規約は英語で書かれているので、気になる方はブラウザで公式サイト(https://openvpn.net/data-collection-use-and-retention/)をチェックしてみてください。
- ZIPファイルから証明書を取り出す
PCでNASからダウンロードしたOpenVPNの証明書入りZIPファイルを解凍して ca.crt ファイル(証明書)と openvpn.ovpn ファイル(構成情報)の2つを取り出しておきます。
- スマホに証明書とVPN構成ファイルを転送する
PCのiTunesとiPhoneを接続し、ファイル共有 > OpenVPN を開き、ca.crt ファイルと openvpn.ovpn ファイルの2つをドラッグアンドドロップしてiPhoneに転送(保存)します。
- プロファイルのインポートとVPN構成の許可
必要なファイルをiPhoneに転送すると、OpenVPNアプリがファイルを自動検出してプロファイルのインポート画面が表示されます。画面の指示に従ってVPNユーザー名とパスワードを入力すると、OpenVPNアプリとOSが自動的に構成されます。
- スイッチONでVPN接続
OpenVPNアプリの接続スイッチをONにするとVPN接続完了です。自宅内で設定している場合は スマホのWi-FiをOFFにしてから接続しましょう。
自宅のように スマホがNASと同一ネットワーク内にいる時はVPNで接続することができないので テストではWi-FiをOFFにします。外出先であれば 4G、5Gはもちろん、Wi-FiからもVPN接続可能です。
PCに残っているOpenVPNのZIPファイルおよび ca.crt ファイルと openvpn.ovpn ファイルは 万が一流出するとセキュリティリスクとなります。スマホでの接続テストまで終わったら必ずPCから削除しておきましょう(必要になった時はNASから再ダウンロードします)。
この後は、自宅のWi-FiやVPNでNASに接続している状態でも使える スマホ用の音楽アプリとファイル管理アプリを紹介します。