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- Flacbox の初期設定とライブラリの構成
ここではNASやクラウドストレージに対応した音楽プレーヤーアプリ Flacbox をNASで使う場合に 初心者が躓きやすい初期設定について解説します。私は使っていませんが、Flacboxの開発元であるeverappzが提供する Evermusicでも同じかと思います。
FlacboxをNASに接続してライブラリを構成するには以下の手順でおこないます。
NAS側の基本設定やVPNでNASにアクセスするための方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
- アプリを起動して接続画面を開く
アプリを起動したらイントロ画面をスキップして、通常の接続メニューから クラウドサービスを追加 > SMB の順に進みます。
- 接続情報を入力
NASの接続情報として、タイトル(お好みのわかりやすい名前)、URL(ローカルネットワーク上の音楽フォルダまでのパス)、NASの該当フォルダにアクセス権限のあるログインユーザー名とパスワードを入力して「サインイン」をタップします。
URL部分は、smb://NASのローカルIPアドレス/音楽フォルダまでのパス とします。IPアドレスの代わりにNASのコンピューター名.local にするとVPN接続時に認識されません。また経験上ライブラリのパフォーマンスが著しく低下するため、宅内限定で使う場合でも固定したローカルIPの指定をお勧めします。
WORKGROUPおよびSMBバージョンは特に指定する必要はありません。
ここまでの作業はあくまでもアプリをNASに接続したにすぎません。一応上記のフォルダを辿って音楽ファイルを再生することもできますが、本来の使い方ではありません。Google Play Musicのような音楽アプリとして使うには次のライブラリ構築処理が必要です。
- ライブラリ設定の事前調整
Flacboxの音楽ライブラリ構築にかかる時間を短縮するため、ライブラリ設定でアルバムアートのネットダウンロードをOFFに、メタデータの同期処理速度を3に設定します。
他に音楽ライブラリの設定画面には「オンライン音楽同期」という項目がありますが、こちらはNAS上の変更を常時監視するような機能で、パフォーマンスが低下するため使用しないことをお勧めします。
- 音楽ライブラリに楽曲を追加する
音楽ライブラリ画面に切替え、ミュージックを追加をタップしてNASの音楽フォルダをライブラリに追加します。ライブラリは、クラウドサービスやNASなど保存場所の異なる楽曲のメタデータを横断検索してアプリ内のデータベースに保持(インデックス処理)し、統合して表示する機能です。
追加する楽曲が膨大な場合、「すべてを選択」で一度に追加しようとするとアプリが落ちることがあります。その場合はフォルダを個別に指定して、複数回に分けて追加してください。また追加時に頻繁に落ちる場合は、いったんアプリをアンインストールしてから再度インストールすると大抵解決します。
- メタデータの同期が終わるのを待つ
「ミュージックを追加」でフォルダをしてするとアプリ内でライブラリの構築(メタデータの同期)が始まるので終わるまで待ちます。
スマホやNASの性能、回線速度などにもよりますが、追加する曲数が多いとライブラリの構築(メタデータの同期)には時間がかかります。
なお、「メタデータの読み取り」設定メニューの中に同期を高速化する「バックグラウンドモード」がありますが機能しません。したがって、大量の楽曲からライブラリを構成するには充電器につないでアプリを起動したままにし(端末のスリープをOFF)、一気に同期を終わらせるのが最善策かと思います。
- ライブラリを確認して作業完了!
オンライン音楽 > アルバムの順に進み、ライブラリが正しく反映されていれば作業完了です。
その他補足
Flacboxは日本語化されたアプリですが、公式サイトはあっても詳しいマニュアル等があるわけではないので、使い方をマスターするには少し時間がかかるかもしれませんが、Google Play Musicを使っていた方なら概ね操作に困ることはないと思います。
とりあえず最初の内は、楽曲やアルバム画像の横にある三点マークや画面隅の三本線マークなどをタップしてどのような操作メニュがあるか色々と試してみることをお勧めします。
一応、オフラインモードの出し方と、再生中のキューの順番変更方法だけ以下のスライドで補足しておきます。