コスパ最強

高機能パスワードマネージャー Enpass の使い方

高機能で便利なパスワード管理アプリは色々ありますが、ほとんどがサブスク型の製品でランニングコストが気になるところ。

Enpassなら今どき珍しく買切りのプランがあり( 価格と購入方法)、しかもデスクトップアプリに至っては無料版でも保存数制限なしで使えるので、スマホと同期しないのであれば最強のパスワード管理フリーソフトと言っても過言ではありません。

この記事では パスワード管理アプリ Enpassの使い方から お得な買い方まで徹底的に解説します!

特徴

Chrome, Firefox, Safari, Edgeといった主要ブラウザに対応し、Windows PCだけでなく Mac、iPhone、Android 間で同期して使え、OSやデバイスといった利用環境に縛られないので、Google パスワード マネージャーやAppleのiCloudキーチェーンといったOS統合型のパスワード管理方法と比較しても、より柔軟な運用が可能です。

また、買切りプランを購入すれば、毎年の更新料金を気にせずに済むので、1Password, Bitwarden, Dashlane, Keepass, LastPass, RoboForm といった競合のパスワード管理サービスからの乗換えはもちろん、マカフィーのTrue Key, ノートンのIDセーフ, トレンドマイクロのパスワードマネージャーといったウィルス・セキュリティ対策製品のバンドル機能の上位代替としても、コスパの良いお勧めのパスワード管理アプリです。

安全性と使いやすさを両立

記録できるのはアプリやウェブサイトのパスワードだけではありません。銀行口座や連絡先、これから乗る飛行機のフライト情報、はたまたコンタクトレンズの処方や洋服のサイズまで、ありとあらゆる情報を秘密情報として記録することができます。80以上の組み込みテンプレートがあるから登録も簡単。

もちろん、自動ログイン(オートフィル)やパソコンとスマホでの同期、カテゴリーやタグを使ったアイテム整理など、パスワード管理ツールとしておすすめできる使いやすさを考慮した機能が充実しています。

堅牢なセキュリティ

英数記号だけでなく発音可能なフレーズも使用できる強力なパスワードジェネレータ、Twitterなどの2要素認証などで必要なワンタイムコード生成機能、強度・期限切れ・漏洩などをチェックするパスワード監査、生体認証、キーファイルによる多層保護、複数ボールト対応といった、有料で提供されている他の主要なパスワード管理アプリと比較しても遜色ないセキュリティを網羅しています。

Security Whitepaper(セキュリティの詳細)

参考

この他、公式サイトでは第三者機関による監査レポート(Security Audit Report)も確認することが出来ます。

保存場所を自分で選べる柔軟なパスワード管理方法を提供

一般的なパスワード管理アプリは、マスターパスワードで暗号化されたボールト※1をアプリ運営会社のサーバーに機密性を担保する方法で保存します。とはいえ、データをアプリ運営会社に預けるわけですから、よほどの信頼をしていなければ、特に完全無料で運営されているパスワード管理アプリに対しては危険性やデメリットを感じてしまう場合もあるでしょう。

これに対してEnpassはEnpass社のサーバーにボールトを保管しません。代わりユーザー自身が信頼するクラウドサービスやサーバーを使用したり、サーバーを使わずにローカルだけで管理することが出来る※2ようになっていて運営の透明性を徹底しています。

  • ※1 ボールト(=vault)とは金庫という意味で、ここではパスワードなどの機密データを格納する入れ物のこと
  • ※2 データは自分の端末内だけに保存し、同期はWi-Fiを使って直接端末間で行うことも可能。

動作環境

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対応OSWindows、Mac、Linux、iOS、Android
対応ブラウザ【デスクトップ版】
Chrome, Firefox, Safari, Edge, Opera, Vivaldi

【iOS版】
Safari, Chrome, Firefox

【Android版】
Chrome, Firefox Focus, Edge, Opera
同期方法同期なし(ローカルのみ), Wi-Fi同期, Dropbox, iCloud, Google Drive, OneDrive, box, WebDAV, Nextcloud
インポート1Password, Bitwarden, Chrome Browser, Dashlane, Enpass, Keepass, KeepassX, Keep, LastPass, mSecure, RoboForm, SafeInCloud, Splash ID, Sticky Password, True Key, CSV
エクスポート.JSON, .CSV, .TXTのファイル形式で出力可能

Enpassの使い方

パスワード管理アプリEnpassは日本語化されていますが機能が多岐にわたるので、使い方を簡単にまとめました(解説に使用している環境はWindowsおよびiOS)。より詳しい使い方については公式サイトのユーザーガイド(英語)を参照してください。

導入と基本操作

アイテムの編集

特殊なフィールドの使い方

アイテムの整理

高度な使い方

参考

Enpass内の各アイテムを他のEnpassユーザーに安全に共有することもできます(但し共有時点のスナップショット)。アイテムの共有方法については下記の公式ヘルプを参照してください。

またボールトをEnpassユーザー間で共有すれば、常に最新のデータを共有することもできます。ただし、共有ボールトへのアクセスにクラウドストレージへのログイン資格情報を共有する必要があるため、別途共有用のクラウドアカウントを作成する必要があります。詳しくは、公式ヘルプを参照してください。

ボールトの管理

各種設定・その他